14話 ページ14
怜子「確か、元ピアノ調律師の譜和さんもその口だったかな。───まあ、私からはそんなところ。あとは自分たちで練習して。もっとうまく歌えるようになったら、また見てあげるわ」
怜子はそう言うと、荷物が置いてある教室の後ろへ向かった。
歩美「えー!」
光彦「帰っちゃうんですか!?」
子どもたちがガッカリする中、灰原が「帰る前にお手本聴きたいわね」と腕を組む。
「賛成ー!」
すると、バッグを肩にかけた怜子はフンと鼻で笑った。
怜子「いくら払ってくれるの？」
子どもたちや蘭、園子も「え!?」と驚く。
怜子「プロはね、お金もらわなきゃ歌わないの。じゃあね!」
教室を出て行こうとした怜子は、バッグの中に水筒がないことに気づいた。
教室の隅を見ると───元太が水筒のコップを持って、フーフー吹いている!
怜子「あ、こら!それ私のお茶!」
元太「いっただきまーす!」
元太はニカッと笑うとコップに注いだお茶を飲んだ。
すると次の瞬間、
元太「ぐわっ!!」
コップを床に落とし、苦しそうにのけぞった。
コナン「どうした元太!?」
愛梨「大丈夫!?」
コナンたちが驚いて駆け寄ると、元太はもがきながら「のどが……のどが……」とひどくかすれた声で訴えた。
涙目で顔も真っ赤になっている。
「元太君!」
「大丈夫!?」
みんなが元太を囲む中、怜子は険しい表情で床に落ちている水筒を拾った。
コナンと愛梨が振り返る。
愛梨「誰かがその中に何かを入れた……」
コナン「そう考えるよね？」
怜子「バカね、そんなはず───」
愛梨「とにかく病院へ連れて行こう!」
蘭が「うん」とうなずき、のどを押さえて苦しむ元太を抱えた。
学校近くの小さな町医者に元太を連れて行ったコナンたちは、待合室で治療が終わるのを待った。
歩美「大丈夫かな、元太君……」
光彦「かなり苦しそうでしたもんね」
ソファに座った歩美と光彦が心配そうに診察室を見つめると、壁際に立った怜子は硬い表情で水筒を握りしめた。
コナン「そのお茶、最後に飲んだのはいつ？」
コナンがたずねると、怜子は「え？」と顔を上げた。
怜子「お昼前……だったかしら？」
愛梨「場所は？」
怜子「堂本アカデミー。レッスン室を借りて歌の練習をしてきた。帰る前にトイレに行って……その間、このボトルは他の荷物と一緒にレッスン室に置きっぱなしにしていたから……」
コナン「誰かに何かを入れられたとしたら、そのときだね」
三人の会話を聞いていた園子が眉をひそめる。
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AYANE(プロフ) - 質問なんですが？夢主ちゃんは、何歳ですか？ (2021年4月22日 21時) (
レス) id: 91263c781e (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - Ms.分情 十雅さん» プレイリストに最初の話がありますからそこに設定が載っていますよ！ (2019年5月27日 16時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
Ms.分情 十雅 - 私はコナン大好きです。凄く面白かったです！ 夢主ちゃんの設定が分からないので教えて頂ければ幸いです。 (2019年5月27日 14時) (レス) id: 4167ffb2cd (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きです最高ですコナンと新一大好きです (2019年4月18日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
茉歩(プロフ) - 初めの黄色い文字が見づらいかもしれないです。すいません！でも、とても面白いと思います！更新頑張ってください^ ^ (2017年6月24日 8時) (レス) id: 9fa3df96cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2017年1月8日 0時
