49話 ページ49
核心をつく灰原に今度は二人が黙った。
哀「それにしても、よかったわね。夢の国にさらわれなくて」
愛梨「まだその話してんの？」
哀「あら、言っておくけど私、飛行船をUFOに間違えたことはないわよ？」
クスッと笑って言った灰原を愛梨は横目でにらむ。
隣で笑いをこらえているコナンに肘打ちすると「グッ」と横腹を抱えた。
コナン「だからそれはいてぇって言ってんだろ」
愛梨「笑ってるからじゃん」
べー、とコナンに向かって舌を出す愛梨にコナンは口元をひきつらせて追いかけ始めた。
コナン「待てこら!」
愛梨「待たない!」
笑いながら追いかけっこをする二人に子どもたちが不思議そうに首をかしげる。
灰原が歩み寄ってくると見た歩美が「どうして愛梨ちゃんとコナン君、追いかけっこしてるの？」と訊くと、
哀「子どもなのよ。彼らも」
フッと笑った灰原はもう一度愛梨とコナンを見る。
コナンが追いかけて愛梨が笑いながら逃げる。
捕まりそうになったら避けて、そしてまた追いかけっこが始まって。
今の二人は本当に無邪気な子どものように見えて、灰原はフッと笑った。
中身が高校二年生でも体は子どもなのだ。
ああやって無邪気に走り回るのもいいかもしれない────……。
歩美、元太、光彦、灰原に見られながら、追いかけっこをしているコナンと愛梨は笑っていた。
コナン「待てよ、愛梨!」
愛梨「いやっぷーー!」
二人の楽しそうな声が公園に響いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セレーナ - 37話の下から二行目のセリフ小五郎じゃなくて次郎吉だと思うわ (2018年11月26日 20時) (
レス) id: 40108fa981 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - ふたりともすごいねはたして犯人は捕まえるのかな次回どうなる楽しみです (2017年1月6日 22時) (レス) id: ebf61ebbdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さきっち
| 作成日時：2017年1月2日 1時
