35話 ページ35
ガラスケースの陰にしゃがんで隠れていた二人はキャットDの足元の床を見た。
茶と白が碁盤の目のように五列×五列で交互に組み合わされている例の床だ。
愛梨「1と……」
愛梨はガラスケースの台座に表示されたテンキーの『一』を押した。
愛梨の声にキャットDが「あ……!」と振り返る。
愛梨「7!」
愛梨はニコッと笑い、『七』と『＃』を押した。
とたんにキャットDの立っている床が抜け、
キャットD｢ウワーーーッ!」
と悲鳴を上げて落ちていき、床が自動的に閉まった。
二人がフーッと息をついて立ち上がった。
愛梨「キッドとブラック用の仕掛けが役に立ったね」
コナン「それとこいつもな……」
と右手の人差し指に貼った指紋シールを見る。
(……待てよ。アイツら、オレらに使わせようとわざとこれを……)
コナンが疑問に思いながら指紋シールをはがすと、
「動くな!」
背後からサブマシンガンを突きつけられた。
「それを捨てろ」
コナンが言われたとおりにはがした指紋シールを床に捨てると、
キャットE「そのまま手を上げてろ」
キャットEがサブマシンガンを向けたまま円台に上がってきた。
キャットE ｢見てたぜ。いろいろやってくれるじゃねえか。そこに手をつけ!」
コナン「……つ、つかなきゃダメ？」
キャットE「逆らうんじゃねえ」
キャットEがガラスケースの正面に立ち、サブマシンガンを構えた。
愛梨と目を合わせたコナンが仕方なく台座に手をつく。
キャットE「オレは他のヤツらみたいに───」
キャットEが言いかけたとき、台座から勢いよくパンチングボールが飛び出して、キャットEの顔面を直撃した。
キャットE「うわああああ!」
コナン「あーあ。だから言ったじゃん」
デッキの中央まで吹っ飛んだキャットEを見てコナンがつぶやく。
すると、今度は背後から続けざまに銃声がして、二人はとっさに台座に身を寄せた。
キャットC「このぉーー!」
非常口から出てきたキャットCが走りながら拳銃を撃ってきて、コナンはスニーカーに仕掛けられたキック力増強スイッチのボタンを押し、愛梨と一緒に船尾に向かって駆け出した。
キャットCが円台を回って追いかけてくる。
愛梨は走りながらチラリと振り返ると、
愛梨「アッ!」
と天井の展望窓を指さした。
つられて見上げたキャットCが足を止め、天井に拳銃を向ける。
その瞬間、左右の壁のセンサーが反応し、電流が走った。
キャットC「ギャーーーッ!」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
【名探偵コナン】全キャラクターが持つ能力を全て扱える様になったから無双する ４０
名探偵コナン【私と君】沈黙の15分 PART2
グラサン天パ旦那と別居しています�◆攵湘朕慂拭�
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セレーナ - 37話の下から二行目のセリフ小五郎じゃなくて次郎吉だと思うわ (2018年11月26日 20時) (
レス) id: 40108fa981 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - ふたりともすごいねはたして犯人は捕まえるのかな次回どうなる楽しみです (2017年1月6日 22時) (レス) id: ebf61ebbdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さきっち
| 作成日時：2017年1月2日 1時
