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34話 ページ34

二人が乗ったスケートボードはすごい速さで下段の通路を船尾に向かって走り、キャットCは拳銃を撃ちながら追った。
愛梨がコナンの腰に回した腕に力を込めるとコナンは弾をよけるように狭い通路を蛇行しながら走った。
銃弾を受けた通路の床や柵が火花を散らす。
キャットCが立ち止まり、片膝をついて二人に狙いを定めて発砲した。
コナンはすばやくスケートボードから愛梨を抱きかかえながらジャンプして弾をよけると空中で一回転し、スケートボードに着地してそのまま通路を駆け抜けた。

キャットC「ああっ……!」

狙いを外したキャットCは空になった拳銃を弾倉を換装すると、再び走り出した。
六本目のガスシャフトまで走ってきた二人はすばやくスケートボードから下りるとコナンが小脇に抱え、もう片方で愛梨を抱き寄せるとあらかじめはしごにぶら下げておいた伸縮サスペンダーを愛梨がつかみボタンを押した。
サスペンダーが二人を吊り下げたまま勢いよく戻り、あっという間に中段通路に到着する。
下段通路を走ってくるキャットCを尻目に、二人はスケートボードで中段通路を駆け抜けた。

キャットC「くそっ!」

はしごにたどり着いたキャットCは慌ててはしごを上ったが、上り終えたところで体力が尽き、両手をついてあえいだ。
振り返った二人がフッと笑う。
二人が前を向くと───前方にエレベーターが下降してきて、ガラス越しにサブマシンガンを向けているキャットEの姿が見えた。

コナン,愛梨「!?」

鋭い銃声と共にエレベーターから複数の銃弾が飛んで来て、愛梨はスケートボードの後端を踏み込んだ。
スケートボードが二人の足から離れ、裏返りながら宙を飛ぶ。
二人は裏返ったスケートボードを盾に銃弾をよけた。

キャットE「クッ!」

キャットEは下降するエレベーターからさらにサブマシンガンを撃ち続けた。
床に着地した二人はエレベーターシャフトの迂回路へダイビングし、船首に向かって走った。
キャットEが撃った銃弾が迂回路の側面の鉄骨に次々と当たって跳ね返る。
二人はスカイデッキの先端から下りている非常用シャフトに着き、螺旋階段を上った。
下段通路を駆けてきたキャットDは二人を見つけると後を追った。





二人を追いかけて螺旋階段を上ってきたキャットDは非常口のドアを開け、スカイデッキに出た。
拳銃を片手に室内を見回すが、二人の姿はない。
キャットDは小走りで前に進み、柵をつかんで中央の円台に飛び乗った。

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セレーナ - 37話の下から二行目のセリフ小五郎じゃなくて次郎吉だと思うわ (2018年11月26日 20時) (レス) id: 40108fa981 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - ふたりともすごいねはたして犯人は捕まえるのかな次回どうなる楽しみです (2017年1月6日 22時) (レス) id: ebf61ebbdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2017年1月2日 1時

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