46話 堂々宣言 ページ49
＿＿＿翌日。
下駄箱で会った爽歌と共に教室に来たAがドアを開けようとすると、中からクラスメートの声が聞こえて思わず爽歌と二人で顔を赤くして立ち止まる。
「うそーっ、Aと星野さんが鈴木兄弟に！？」
少し開いているドアの隙間からクラスメートが一つの机に集まり、昨日のことを話しているのが見えた。
「そうそう、すごかったんだよー昨日」
「舞台の上から二人とも告白しちゃってさー」
「信じられなーい」
「やること大胆だよねーっ」
赤い顔で爽歌とAは顔を見合わせる。
Aは苦い顔をして頭を抱えた。
((昨日のこと噂になってる〜〜))
廊下の奥から双子が歩いてくると、教室のドアの前で顔を赤くして入りにくそうにしている爽歌と頭を抱えているAの姿が見えて、双子は駆け寄った。
「あ、星野…」
翔が声をかけようとすると、中からクラスメートの会話が聞こえてきた。
「やっぱりつきあってんのかなー星野さんとAと鈴木兄弟」
「でもさ、Aって佐藤先輩に昨日のオーディションでキスしてたよね」
「星野さんもしてたよね」
「げーー、二股！？オレだったらそんな女パスだなー」
「鈴木に同情するぜー」
爽歌は泣きそうになり顔を俯かせた。
隣にいたAも気まずそうに視線をそらす。
それを見た双子は顔を見合わせると、勢いよく教室のドアを開けた。
クラスメートが驚いてドアを見るとそこには顔が赤いAと爽歌を抱きかかえた双子が立っていた。
双子は人差し指をクラスメートたちにつきつける。
「ゴチャゴチャうるせーぞ！！」
「オレたちはこのとーり、ラブラブだ！！」
「「うらやましーだろコノヤローー！！！」」
そういうと、輝はAの右頬、翔は爽歌の左頬に軽くキスをする。
その光景に顔を赤くするクラスメートたち。
そして次の瞬間、一気に教室中が騒がしくなった。
「堂々と見せつけやがったー！！」
「見ろ、あの得意げなカオ！！」
「なんつー恥ずかしいバカップル！！」
「でもなんか潔いぞ！！」
一気に顔を真っ赤にしたAと爽歌が得意げな顔をしている二人につめよる。
「あ、あの、鈴木くん……」
『輝、あんたね…ッ』
そんな二人に双子はニッと笑い舌を出した。
その笑顔に胸が高鳴ったAと爽歌はさらに顔を赤くする。
ーーそれからの2年間。
オレたちはいつも一緒にいた。
時々ケンカもしたりしたけど、
オレたちはとても幸せだったんだ。
〈予告編〉スぺシャルショートストーリー 好きです鈴木くん!! 高校生編プロローグ→←45話 何倍ものお返し
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました！ありがとうございました🙇 (2022年4月12日 23時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 私も鈴木君！好きなので嬉しいいです！！ (2020年4月15日 3時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2016年11月23日 18時
