34話 夢はオレのもの!! ページ37
「今日からオレの夢もプロのバスケ選手だ。
オマエの夢を叶えるのはアイツらじゃなくてオレだからな！！」
中1、初夏。
それぞれの想いが、夢が動き出す。
演劇部の部室のドアがガラッと開く。
「1年4組、星野爽歌。入部希望です！！」
翌日＿＿＿
「今日はロードワークいくぞーー。
学校周り、10週！！
途中でへばらないよーに」
「おう！」
「「ッス！！」」
鈴木兄弟と忍はロードワークもミニゲームも練習後のモップがけでも競い合い、息が乱れる中、体育館の床に倒れ込んだ。
「大丈夫？あんたたち」
『あんなに競い合うから』
心配で声をかけるちひろとAの声をものともせず、三人はまた立ち上がるとにらみ合った。
「なんだよ、オマエら。もうヘバッたのかよ」
「冗談だろ」
「オレたちはこの後残ってシュート練するんだよ」
「奇遇だな、オレもだ」
そう言った瞬間、また三人のケンカがギャースカと始まった。
「ああ！？てめーはもう帰れよ！！
だいたいなんだ！！急にちひろの夢叶えるとか言い出して！！」
「あれはオレたちとAとちひろの約束なんだよ！！マネすんな！！」
「うっせー、てめーらじゃ力不足なんだよ！！」
ちひろとAの夢はオレのもの！！
ケンカの止まらない二人に部長とマネージャー二人は苦笑いをする。
「なんか、すごいねあの3人」
「はあ、なぜか鈴木忍が急にやる気出しちゃって」
自分のことにはニブいちひろに思わずAは苦笑いをする。
『まあ、輝たちも負けまいとしてるみたいです』
「でも」
Aとちひろは顔を見合わせてクスッと笑うと、お互いの顔を引っ張っている3人に視線を移す。
「意外といいライバルになるかもしれませんね」
『あの3人』
＿＿ある日の部活。
翔は先輩からのパスがまわされているのに気付かなくて、頭にもろにボールが当たった。
「わりィ、鈴木。大丈夫か？」
先輩が近寄って確かめても返事をしないでボーッとする翔に先輩がマネージャーのちひろとAと傍にいた輝に声をかける。
「はあ…朝からずっとあんな調子で…」
『輝、なんか知ってる？』
「わかんねえ。
聞いてもずーっとあの調子なんだよ、アイツ」
「噂で聞いたんだけど、例の演劇部のコとケンカしたとか…」
「え。オレ、フラれたって聞いたぜ？」
「ははっ、じゃー失恋かよ。ダッセーな…」
忍が笑い飛ばすとちひろは「翔…」と小さくつぶやいた。
それにすばやく反応した忍は頭の中で変な妄想を抱く。
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました！ありがとうございました🙇 (2022年4月12日 23時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 私も鈴木君！好きなので嬉しいいです！！ (2020年4月15日 3時) (レス) id: 623759395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2016年11月23日 18時
