【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 業火の向日葵 (ページ28)

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28話ページ28

チャーリー「確かにキッド&ブラックキラーと呼ばれてるだけのことはある」

愛梨「た、たまたまだよ」

鋭い眼差しを向けられた二人は、慌てて目をそらして前を向いた。

コナン「それにボクたち、まだ小学生だよ」

チャーリー「私にそんな偏見はない。何かわかったら教えるんだ。いいな」

コナン,愛梨「はーい……」

チャーリーがモニターの前に戻っていくのを見届けた二人は、再びパソコンの画面を見た。
六つに分割された画面には、客室のバスルームやクローゼット、廊下など至るところに設置された小型カメラからの映像が映っている。

(100億もの大金なら、海外口座への振り込みを要求するのが普通。現金で要求してきたからには、きっと何か意味があるはず……)

中森「な、何～!マスコミが現れただと～～～!!」

突然、モニター前の中森がイヤホンを押さえながら叫んだ。

中森「どういうことだ!この取り引きは我々しか知らんはずだぞ!!」

『そのはずなんですが、全紙全局続々と押し寄せてきます。すでに駐車場は収拾のつかないことになっています!』

『こちらホテル左玄関前。マスコミが中継を始めました!』

中森は大型モニターの前に置かれたパソコンを見た。
ニュース番組が映し出された画面には、レポーターが東都プラザホテルをバックに中継をしている姿があった。

中森「くっそぉ～!キッドとブラックのヤローッ、マスコミを使って混乱させるつもりかぁ!!」

チャーリー「中森警部」

チャーリーに呼ばれた中森は、パソコンから手を離して振り返った。

チャーリー「キッドとブラックが自ら知らせたことなら、この騒ぎで取り引きが中止になることはない」

チャーリーの言葉に、次郎吉も「うむ」とうなずく。
その横で、小五郎は腕時計を見た。

小五郎「それより時間がねーぞ!金を出すのはもう諦めろ」

腕時計を見た中森はクッ……歯噛みした。

中森「仕方ねえ、2分前だ。あとはフタを開けて置くだけで構わん。全員その場から撤収!!」

『全部署、撤収完了しました!』

刑事からの報告を受けた中森は「よーし、いいぞ」とモニターを見つめた。

中森「各班、こちらからの指示があるまでその場で待機だ!」

振り返って中森を見ていたコナンと愛梨も正面を向き、パソコンの画面を見る。

(キッドとブラックのことだ、必ず何か仕掛けてくるはず。取り引き開始までに見つけ出さねーと……)

二人は各カメラの映像を注意深くチェックした。