【名探偵コナン】 双子は美少女で名探偵と怪盗!? 異次元の狙撃手

43話 ページ43

ジョディ『ええ。ハンターが復讐のため来日したことは薄々気付いていたみたいなんだけど……その死を覚悟した顔を見て、人生の最後を好きなようにさせてやろうと思ったらしいわ』

愛梨「彼が囮ってことは、犯人は……」

愛梨は残った一人の人物を想像した。





ジョディが警視庁の廊下で愛梨に電話をしていると、そばにいたキャメルがFBI本部から届いたメールを見せた。

ジョディ「あ、それと今FBI本部から新たな情報が来たわ」

愛梨『ヨシノは？ケビン・ヨシノについて何かわかったことはないの!?』

ジョディ「ええと……」

ジョディはスマホの画面に表示されたメールの本文を目で追いながら答えた。

ジョディ「直接的なことじゃないんだけど……ハンターが家族を失った後、東洋人の男性と暮らしていたという目撃情報があったみたい」

スマホをジョディに向けて持っていたキャメルが「それが、もし……」と口を開いた。

キャメル「ケビン・ヨシノだったとしたら……」

ジョディが「!!」と目を見開く。
そのときに、もしハンターから狙撃を習ったんだとしたら───……。

ジョディ「彼にも犯行は可能ね!」

愛梨『うん!ありがとう、ジョディ先生』

ジョディ「ところで愛梨ちゃんたち、今どこにいるの？」

愛梨『次の狙撃地点と思われる場所に向かってる!』

ジョディ「え!?サイコロの謎が解けたの？」

愛梨『いや、まだ定かじゃなくて確かめに行くんだけど、時間がなくて……』

ジョディ「何か手伝えることはない？」

愛梨『コナンと私の推理が正しければ、またベルツリータワーの展望台が関係ありそうなの』

ジョディ「ベルツリー……」

ジョディはキャメルと顔を見合わせた。

ジョディ「オーケー。私達もそっちに向かうわ」

愛梨『うん』

ジョディ「くれぐれも気を付けて」

ジョディはスマホを切ると「行きましょ!」と廊下を走りだした。





青くライトアップされた駒形橋を通って浅草のとある通りに出たコナンと愛梨は、スケボーを抱えて走りながら周囲をキョロキョロと見回した。

コナン「あの模型では、このあたりだったはず……」

和菓子屋『千草』の前で立ち止まったコナンと愛梨は、向かいのビルを見上げた。

愛梨「新一、あそこなら見えるかも……!」

コナン「ああ」

コナンと愛梨は車道を横切り、ビルの中へ入っていった。





コナンと愛梨はビルの階段を一気に駆け上がり、屋上へ通じる扉を勢いよく開けた。

コナン,愛梨「ベルツリーは!?」

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