【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 異次元の狙撃手 (ページ40)

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40話ページ40

大きな箱を持った元太が苦笑いすると、丸められた大きな紙を光彦と持っていた歩美が愛梨とコナンに気付いた。

歩美「あっ、愛梨ちゃん、コナン君!」

コナン「オメーら、何持ってきたんだ？」

コナンと愛梨が歩み寄ると、子どもたちは顔を見合わせて笑った。

元太「スゲーいいもんだよなー」

光彦「はい」

歩美「お姉さんを元気づけてあげようと思って。ね～♪」

光彦「はい!」
元太「おう!」

子どもたちはさっそくベッド脇のテーブルの上に、大きな紙を広げた。
それはベルツリータワー周辺の地図で、元太が持っていた箱から牛乳パックや厚紙で作ったベルツリーやビルを取り出して並べ始めた。
ベッドから身体を起こして街並みの模型を見た世良は「うわ～!」と声を上げた。

世良「スゴイなぁ～。それ、キミたちだけで作ったのかい？」

歩美「うん」

元太「夏休みの宿題なんだぜ」

光彦「まだ完成はしてないんですけど……」

歩美「お姉ちゃんに見せたかったの!」

子どもたちの好意に感激した世良は「ありがとう!」と満面の笑みを浮かべた。

園子「ホントすごい!」

蘭「うん。よくできてる」

蘭と園子も感心した様子で模型を見つめていると、光彦は嬉しそうに微笑んだ。

光彦「建物の形は違いますけど、サイズや配置はあってるんですよ」

歩美「哀ちゃんがチェックしてくれたんだよね」

歩美の言葉を聞いたコナンと愛梨は隣に立っている灰原をチラリと見る。

哀「誰かさんたちはいまだになーんにもしてないけどね」

灰原がチクリと嫌味を言う。

元太「よしっ、これで最後だ」

元太が残ったビルの模型を並べると、歩美と光彦が両手を上げて喜んだ。

歩美「やったぁ、できた～♪」

光彦「未完成だけど完成です!」

地図の上に並べられた模型を見て、世良と蘭がきょとんとする。

世良「それでまだ未完成なの？」

蘭「充分よくできてるけど……」

園子「あと何するの？」

園子がたずねると、子どもたちは困った顔をして目の前の模型を見つめた。

元太「色を塗らなきゃいけねーんだ」

歩美「でも、この前ベルツリーに行ったとき、西側しか写真撮らなかったから、ビルの色がわからなくて困ってるの」

光彦「塗り始める前にまた昇っておきたいんですが……」

ベルツリーは狙撃事件が起きてからずっと休業しているのだ。

園子「じゃあ、もう一回ベルツリーに行ってみる？」

園子の言葉に、蘭と世良は「え!?」と声を上げた。