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38話 ページ38

小五郎は一晩中、事務所で狙撃地点に置かれたサイコロの意味を考えていたらしい。

(おっちゃん/おじさん、徹夜だってのにまだ……)

コナンと愛梨が探偵魂に感心していると、腕を組んだ小五郎がキラッと目を輝かせた。

小五郎「最後に見つかったヤツがオレの推理どおりなら……サイコロの謎は解けた」

コナン,愛梨「えっ、本当!?」

小五郎「ああ……この名探偵にかかれば、こんなもん一晩ありゃあ充分だ」

愛梨「それで?」
コナン「どういう意味なの!?」

コナンと愛梨が思わず身を乗り出してたずねると、小五郎はフッ…と得意げにほほ笑んだ。

小五郎「こいつぁ〜な〜、カウントダウンだ!!」

(え〜……)

答えを聞いたとたん、コナンと愛梨の顔から力が抜けた。
自分の名探偵ぶりに酔いしれた小五郎が目を閉じながら推理を披露していく。

小五郎「橋が揺れたんだよ。だから最後に使ったサイコロの目が『1』から『5』に変わっちまったってわけだ。な?そう考えるとすべてまる〜く……」

自信満々に目を開けると───コナンと愛梨の姿が消えていた。

小五郎「あれっ?小僧、愛梨、どこ行きやがった!?」

立ち上がった小五郎は不思議そうにキョロキョロと部屋の中を見回した。





小五郎の推理の途中で事務所を出てきたコナンと愛梨は、外階段を下りてスケボーに愛梨と一緒にのった。

愛梨「ねぇ新一。あれはカウントダウンじゃないよね。何か意味が……」

とは言ったものの、自分たちもまだサイコロの意味が解けずにいる───。
コナンはスケボーで歩道を愛梨の傷に響かないように走りながら、険しい表情を浮かべた。

コナン「早めに行って、世良に昨日のことを確かめねーとな……」
愛梨「うん」





愛梨のビブスを外してもらいコナンと愛梨が世良の病室を訪れると、園子と一緒に泊まりで付き添っていた蘭が「あれ?」とコナンと愛梨の背後を見た。

蘭「愛梨ちゃん、コナン君、2人だけで来たの?」

コナン「うん。みんな後から車で来るって」

愛梨「私は先にビブスをとりたかったからね」

蘭「そう。愛梨ちゃん、ビブス外れてよかったね!それでね、今から下の売店に行こうと思ってたんだけど、一緒に行く?」

コナン「ううん。待ってるよ」

うなずいた蘭は「じゃあ行こう、園子」とショルダーバッグを持った。

園子「うん。世良さん、ちょっと行ってくるね」

世良「はーい、よろしく〜」

ベットから元気な声がして、スケボーを壁に立てかけたコナンと愛梨が振り返ると、

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わー(プロフ) - 受験頑張ってください!更新いつでも待ってます☆ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗アリス(プロフ) - 面白いです 更新頑張ってください。 (2016年9月2日 0時) (レス) id: b0830be5c7 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリ梅(プロフ) - いつもみてるよ!更新頑張ってね! (2016年8月30日 15時) (レス) id: 67c7ff17b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年8月29日 21時

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