33話 ページ33
東浅草救急病院に救急車で運ばれた世良と愛梨の緊急手術が始まった。
コナンが悲痛な面持ちで『手術中』のランプを見つめていると、看護師が声をかけてきた。
「ボクはケガしてない?大丈夫?」
コナン「うん……」
「でも服に血がついてるけど……」
看護師は真っ赤に染まったコナンの左袖を見た。
コナン「これはボクの血じゃ……」
と言いかけたとき、
目暮「コナン君!!」
背後から声がした。
振り返ると、目暮警部とジョディ、そしてジェイムズがドアの前に立っていた。
コナン「目暮警部……」
目暮「少しいいかな?」
コナンは表情を引き締め、無言でうなずいた。
目暮警部に連れられて病院の中庭に行くと、目暮班の刑事たちとFBIのメンバーが揃っていた。
目暮「となると、やはりあれは無差別殺人なんかではなく、初めからマーフィーさんを狙って……。ありがとう。それを確かめたかったんだ」
目暮の言葉にコナンが目を見張ると、隣のベンチに座ったジェイムズは小さくうなずいた。
ジェイムズ「やはり犯人はハンターと共犯ということですか……」
高木「え?どういうことですか!?」
高木が驚いて目暮に目を向ける。
目暮「つい先ほど、FBIの協力により新たな事実がわかったんだ」
佐藤「新たな事実……?」
佐藤が眉をひそめると、ジョディがチラリとコナンを見た。
ジョディ「ハンターは8年前、頭部に受けた銃弾の後遺症により、狙撃ができる身体ではなくなっていたことが判明したんです」
うなずくコナンの前で、白鳥が「えっ」と声を上げる。
白鳥「しかし、ハンターの日記には今回の犯人と対決したかのような書き込みが……」
ジェイムズ「あれは全て嘘で、ハンターは自分自身の射殺も犯人に頼んでいたんだと思われます」
ジェイムズの言葉に、刑事たちが「まさか!?」「そんな」と驚きの声を上げる。
すると、ジョディの隣に立つキャメルが口を開いた。
キャメル「最重要容疑者である自分が射殺されることで捜査を混乱させると共に、次の標的のマーフィーさんを油断させ、狙撃しやすくする……初めから決まっていた計画だったんでしょう」
ジョディ「犯人がハンターを射殺する際、150メートルという近距離だったにもかかわらず一度銃弾を外したのは、本人からの依頼とはいえ躊躇したからで……この狙撃だけ別の銃の軽い銃弾が使われたのは、ハンターの遺体をできるだけ傷つけたくないという犯人の気持ちの表れだったんじゃないでしょうか……」
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わー(プロフ) - 受験頑張ってください!更新いつでも待ってます☆ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗アリス(プロフ) - 面白いです 更新頑張ってください。 (2016年9月2日 0時) (レス) id: b0830be5c7 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリ梅(プロフ) - いつもみてるよ!更新頑張ってね! (2016年8月30日 15時) (レス) id: 67c7ff17b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2016年8月29日 21時