28話 ページ28
ジョディ『ええ。反動を軽くして、的中率を上げたんじゃないかしら』
コナン「なのに、一発ミスをした……」
犯人は600メートルと550メートルの狙撃を一発で決める腕を持ち、さらに弾を変えて的中率を上げたにもかかわらず、ミスをするなんてことがあるんだろうか……?
ジョディもコナンと愛梨と同様に疑問を感じたようだった。
ジョディ『そうね、おかしいわね……』
愛梨「他にも何かわかったことある?」
ジョディ『一つ気になったことがあるんだけど……大学病院で見たハンターの遺体、すごくやせていたの』
コナン,愛梨「やせてた……?」
ジョディ『ええ。シルバースターを受章した頃とはまるで別人のように……』
コナンと愛梨は警視庁で見たハンターの写真を思い浮かべた。
シールズ現役時代の写真はガッシリとたくましい身体をしていたが───……。
コナン「その遺体、司法解剖だけじゃなく病理解剖もした方がいいんじゃない?」
ジョディ『え?』
愛梨「それと、頭部のレントゲン写真も」
フライドチキンのお店の前に停めたベンツに寄りかかりながら電話をしていたジョディは、コナンと愛梨の言葉にハッとした。
ジョディ「わかったわ。目暮警部に話してみる。じゃあまた連絡するわ」
ジョディがスマホを切ってベンツに乗り込むと、店の自動扉が開いて大きな袋を両手に持ったキャメルが出てきた。
ジョディ「行くわよ!早く乗って!!」
キャメル「はっ、はい!」
キャメルが慌てて乗り込むやいなや、ジョディはベンツを急発進させた。
スマホを切った愛梨とコナンは険しい顔をして、小さく息をついた。
(クソォ……ここにきてわかんねぇことだらけだ……)
すると、愛梨のスマホが鳴った。───世良からの着信だ。
愛梨「どうしたの?世良の姉ちゃん」
世良『愛梨ちゃん。明日の朝、ハンターを狙撃した現場を調べてみようと思うんだ。一緒に行ってみないか?』
愛梨「うん。私たちもちょうどそう思ってたんだ」
世良『よし。じゃあ明日10時に浅草駅で。コナン君にも言っておいてくれよ』
愛梨「うん」
スマホを切った愛梨がコナンに世良との話を言って、二人で階段を飛び下りて歩こうとすると、
蘭「愛梨ちゃん!コナン君!」
事務所から出てきた蘭が声をかけた。
蘭「どこに行くの?危ないから遠くに行っちゃダメだよ」
コナン「うん。大丈夫」
愛梨「阿笠博士にスケボー返してもらってくるだけ」
蘭「ちょっ、愛梨ちゃん、コナン君……!」
159人がお気に入り
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わー(プロフ) - 受験頑張ってください!更新いつでも待ってます☆ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗アリス(プロフ) - 面白いです 更新頑張ってください。 (2016年9月2日 0時) (レス) id: b0830be5c7 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリ梅(プロフ) - いつもみてるよ!更新頑張ってね! (2016年8月30日 15時) (レス) id: 67c7ff17b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さきっち | 作成日時:2016年8月29日 21時