君が壊れるその前に。【赤羽業】

準備の時間 ページ25

『おはようございま、っわ!!どうしたの？』









教室に入ってきた瞬間、カエデが此方に走ってきた。









「ねぇA。まだ班決めてなかったら一緒の班になろ!!」









『班……、何の？えーっと、あ!!修学旅行の？いいよ、一緒になろ!!』









此方から宜しくしたいですよ。誰がこんな可愛い子と一緒の班を断るんだ!!









「わ〜い!!あ、メンバーはね、渚とカルマ君と杉野君と神崎さんと奥田さんだよ!!」









『へ、へぇ〜……。7人なんだね』









最初からなんとなく、予想してたけどカルマも同じ班なんだね。









今は何だか気まずいから違う班が良かったな……なんて









『……!!そういや、いつ修学旅行のこと決めたの？』









私、そんなことした記憶がない


まさか、授業サボった………!?









ねェな。記憶を失ってるときの私って『お前誰？』って言いたくなるくらいいいやつだったからな、うん









「え？あ、そうか。Aが病院に行った日だよ」









そう言ってニッコリ笑ってくれるカエデ









地上に天使が降臨したよ









結婚を前提に付き合いを申し込みたいっ!!









『で、いつからなの？修学旅行は』









「え、それも知らないの？明日からだよ。
準備、頑張ってね………」









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