本物の絆を求めて【エイリア】 Ver.2 (ページ10)

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第36話ページ10

起きたらもう大阪の近く。

タイミングばっちり!!

ちょっと時間あるし、久々にﾘｭｳｼﾞにメールしとこ

パスワードは相変わらずわかんない。

けど、もうちょっとしたら助けに行くから大丈夫。

根拠はまったくないけどな

大阪
A「フヮーアアジト探すの？」

なんていってるけど、知ってるんだよなぁ…
今はもう使ってないし。
言い出せるわけないけど

と、いうことで!!

僕は一郎太と遊園地!!・・・・のはずが

A「えー、遊園地行きたいよ」

風丸「ダメだ。お前遊ぶだろ？」

A「ぅ・・・・・・」

風丸「あのなあ、遊びじゃない上にそんなに金ないんだから」

A「僕はあるもんねーだ」

風丸「俺はない。行くなら一人でな」

A「むぅ・・・」

なんか最近、一郎太が冷たい。
一人で抱え込むなって話だよな・・・

人の相談はのる割に、自分の悩みは誰にも言わない。

妹として辛いよ・・・

A「一郎太・・・」

風丸「なんだよ・・・遊園地は無理だって」

A「僕は、僕はそんなことが言いたいんじゃない!!」

風丸「!!」

A「一郎太、なんか変だよ？
急に冷たくなって・・・

なんか抱え込んでるでしょ？」

風丸「そんなこと((A「あるよ!!」っ」

A「だって、

だって僕は、

一郎太の妹だから!!」

一息ついて

A「僕たちは実の、更に双子の、兄弟なんだよ!?

相談してよ・・・

一人で抱え込まないでよ!!」

ギュッ・・・

A「え・・・」

風丸「じゃあ、お前も抱え込むなよ・・・

お前だってなんか抱えてるんだろ？

俺には想像すらできない、重い何かを・・・」

A「・・・・それは」

風丸「お日様園・・・東京にあるんだよな？

じゃあなぜ昨日キャラバンに残った？」

もしかして、ずっとずっと

ばれてた？

今までの嘘って

意味なかったの？

A「・・・知ってたんだ」

風丸「うすうす感づいてはいたよ。

ジェミニの追放のときから」

A「そんなに前から・・・」

A「・・・ごめん。

自分の悩みは言わないくせに、人の悩みを聞こうなんてさ。

自分勝手が過ぎたよ・・・」

風丸「いや、無理には相談しなくていい。

俺は、支えあって生きて行きたいんだ」

A「・・・分かった」