IV ページ29
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「それと、ここでは敬語禁止!苗字呼びも禁止!遠慮なんて1ミリもいらねーからな」
康「ッうん!
ほんまに、みんなありがとう…」
佐「もう心配することないからな、てか俺らと過ごしてれば考える暇もないけどな!笑」
照「もしあれだったら、荷物取りに行くの付き合うよ」
康「ほんま?お願いするわ、」
照「いーよ、夜ご飯の前に行っちゃお」
涼「おいしいの作って待ってるから」
康「ん、ありがとう」
「いってらっしゃい」
照side
バスに揺られること15分。
降りて数分歩いたとこに見えた、少し大きめな家。
「ここ?」
康「おん…照くん、外で待っててもらってもええ?」
「いいけど、大丈夫、?」
康「わからん。けど、どんな形であれ18年間世話になった家族やから…ちゃんと、ケジメ付けてくる」
「そっか、待ってるからな」
康「おん、いってくる」
しばらくして、大きめなリュックを背負って出てきた康二。
片頬は赤らめていて、口の端が切れて少し流血しているものの、その顔はどこか清々しかった。
「おかえり、大丈夫か?」
康「大丈夫やで、避けたつもりやったんやけどな、笑」
笑って話す康二だが、その笑顔は引きつっていて、
手も少し震えていた。
抱きしめると、1粒2粒と、康二の涙が肩を濡らした。
「よく頑張ったな、よく耐えたな。
もう大丈夫だよ、俺らがいる。
家帰って、涼太の飯食おっか」
康「グスッ……おん、!」
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作者名:莉 | 作成日時:2020年4月11日 9時