VII/涼太side(修正有) ページ22
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｢翔太ほんとに言ってるの？｣
翔｢本気だよ。このまま支えてもらってばかっじゃ…
おれ、｣
｢しょーた｣
翔｢涼太が、守ってくれるのは嬉しいし、安心、する
…けどｯこれ以上、迷惑、｣
｢翔太｣ｷﾞｭｯ
歯を食いしばって耐えていたであろう涙がホロホロと彼の白い肌を伝った。
震え出した体と、言いかけた言葉を遮るように強く抱きしめた。
｢大丈夫、大丈夫だよ…落ち着いて？｣
翔｢んｯ…ｸﾞｽ｣
｢翔太が本気で、1人になろうとしてるなら俺は応援するし、嬉しいよ。でもさ、これだけはわかってほしい。
俺は、翔太を迷惑だなんて思ったことは1度もない。翔太がほんとに望むなら止めないけど、無理して言ってるなら正直に言って？｣
翔｢りょ、た…ｯあの、ね、｣
｢うん｣
翔｢おれｯ…りょーたと、いっしょにいた、いっｸﾞｽﾞ
離れたく、ない…｣
｢うん。ねぇ翔太？｣
･
｢2人で、家出ようか｣
実はこの時すでに、高校で仲が良かった大介と亮平にBrillerへ誘われていた。
成長期の子がいるのに、『The男飯』みたいな物しか作れる人がいないから来て欲しい、と。
それに、もし良ければ元花屋だった1階で店を開いていい、って言ってくれたんだ。
翔太には、ちゃんとした｢友達｣という存在を教えてあげたいと思っていた。
亮平も大介もすごくいいやつだし、そんな2人が勧める家主なら悪いやつではないことは分かる。
他人に心を閉ざしてしまった翔太を、他人だらけの家で暮らさせるなんて、正直不安でしかないけど
これが翔太にとってチャンスなんじゃないかなって思った。
翔｢シェア、ハウス…？｣
｢うん、俺の友達が誘ってくれたんだけどね、とっても優しくて面白い人なんだ。最初は怖いかもしれないけど、慣れたらきっと翔太にももっと楽しい日々が待ってると思うよ｣
翔｢でもｯ…｣
｢大丈夫、翔太が慣れるまで絶対離れないから。1回見学しに行ってみない？｣
翔｢……うん、｣
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時系列？がずれてしまっていたので少し書き直しました！
不思議に思われた方ごめんなさいっ！
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作者名：莉 | 作成日時：2020年4月11日 9時
