VII ページ14
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「これが、あの家で過ごした8年。」
深「そんなことが…家を出たあとは?」
「ある人に拾われて、高校3年間お世話になった。体ひとつで飛び出してきた俺に何も聞かずに、居場所を与えてくれた。その人のおかげで、また笑えるようになった。」
佐「そう、なんだ…」
深「辛かったな…話してくれてありがとう」
「俺が、おれ、がグス……家族の愛なんて求め、たから…ッ俺が…ばかだから…ヒック」
1度流れ出した涙は止まることなんて知らずに
どんどんと溢れ出す。
止めてくれたのは、俺がまだ幸せだった時の唯一の親友だった。
深「泣かないで、照。ね、俺らがいるから。
家族の愛、求めていんだよ、俺らが教えてあげる から。ゆっくりでいいよ、だからまた一緒に暮らそう?」
「ッたつ、や…でもっグズ」
ラ「ひかるくん、血は繋がってなくても、家族になれるよ。ぼくも3人とも血は繋がってないけど、本当の家族だって思ってるし、幸せだよ」
阿「照、俺らと家族になろうよ」
佐「一緒に家族の愛探そ?見つけよ?」
深「大丈夫だよ、何も心配いらないよ」
「ん…グス、ありが、と」
4人は、俺の事を強く強く抱きしめてくれた。
温かくて、嬉しくて、幸せで。
俺は初めて、嬉し涙を流した。
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作者名:莉 | 作成日時:2020年4月11日 9時