Beside-II

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阿部side




ったく、ほんとに無理しかしないんだから…


ふっかと衝突した康二だけど、その時は本人もケロッとしてたから大丈夫だと思ってた。


あの険しい顔を見るまでは。












休憩に入って、ふと康二を見ると、ぎゅっと目をつぶって痛みに耐えているように見えた。


やっぱり怪我してたか、なんて1人で勝手に自己完結して少し様子を見ることに。












いつも通り、練習が再開する前に復習しようと鏡の前に立って踊り始めた康二。


だけど、時々顔を歪めるし、心做しか足も引きずってる。


気をつけて見ないとわからないくらいだけど、俺からすれば確実だった。
























｢こー、｢よし、はじめよっか｣｣






照｢阿部なんか言おうとした？｣






｢いや、なんでもないよ。はじめよ｣
























これが俺の悪いとこ。


本人もやる気みたいだから、様子みてやばくなる前に止めに入ることにした。





















照｢で、最後の位置が、最初と逆のVになる感じ。
そう！これで振り落とし終わり｣






深｢カウントで何回か確認してから音でいくか｣























ここまではまだよかったんだ。


そこから段々康二の顔が曇り始めた。

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