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〜From within the company〜
お使いを頼まれたから出かけようとして、窓の外を見ると
クリエイターの深澤さんが人待ち顔でいた。
普段はご自宅で仕事をしてるらしくって、出社するのは月に数回。
部署も違う私たちは、そうそうお会いする機会もないから
深澤さんが出社しているとわかると、どうにかして接点を持とうとする。
・・・私以外はね。
「あれ？」
なんの気無しに見ていると、小さな男の子が深澤さんめがけて走ってくる。
その子を笑顔で待ち構えて、抱き上げる。どういう関係なんだろう？
男の子の指差す先に、モデルのような男性がいた。
深澤さんに何か手渡すと、満面の笑顔になった。
「うわぁ・・・エモっ・・・」
微笑ましく思えてしばらくみていると、うちの部署の子が
深澤さんに近づいて行った。二言三言言葉をかわすと
もの凄く怒ったった顔をして、社に戻ってきた。
深澤さんが女に興味がないとか、同性愛者だとか喚いている。
イライラしてきて、同じ空気を吸いたくなかったから、足早に社外に出る。
深澤さん自身、顔も良いし背も高いしスタイルも良いはずなのに
一緒にいる人はもっと背が高く、スタイルも良い。あと、めっちゃイケメン。
横目でチラっと見ると、照れて顔を真っ赤にした深澤さんと
頬をツンツンして揶揄ってる男の子。
そして、嬉しそうに深澤さんを見つめるイケメン。
まるで一枚の絵画の様で、目が離せなかった。
うん。めっちゃ目の保養。
似合い過ぎて、何も言えない・・・。
「お疲れ様です」
深「あ、お疲れ様〜」
隣を通り過ぎる時、小さな声で挨拶をすると返してくれた。
フニャっとした柔らかい声だった。
あーずっとこの3人を眺めていたい・・・。
未練がましく振り向くと、背の高いイケメンが
深澤さんの頭をポンポンしてた・・・・
ハァ・・・・ヤバい・・・尊すぎる・・・・
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作者名：桜那妃 | 作成日時：2023年8月10日 21時
