Days like sunshine Ⅱ（iwfk/kj） (ページ29)

今日:212 hit、昨日:161 hit、合計:339,914 hit

27 ページ29

平日のオフピーク時間なので、電車は空いていた。
俺と康二が席に座っても、まだ空席がみられた。

康「ひかるくん、おそとみてもええ？」

「いいよ。じゃあ、靴脱ごうね」

康二の靴を脱がせ、その靴をバッグにしまう。
俺の後ろに立って、窓の外を見ている康二。
空いてるから隣でもいいんだろうけど、きっとくっついてないと不安なんだろう

康「あ、ひかるくん！ひこーきやで！！」

「そうだね。康二、小さい声は？」

康「あ、しょうやった〜」

ニコっと笑って小さな声で話す康二。ちゃんとお約束を守れてえらいな。
最寄駅についた。自分1人の感覚でいたから、康二の靴を履かせる時間がなく
小脇に抱えて慌てて降りた。駅のベンチで康二の靴を履かせる。

「ごめん康二！！靴の存在すっかり忘れてたよ」

康「もーひかるくんー。いきなりだっこすんねんもん、びっくりしたぁ！
でも、たのしかったね！！！」

康二は始終ニコニコで、始めて降りる駅に興味津々なのかキョロキョロしていた。

「はい、手繋いで？迷子になっちゃったら大変だから」

康「わぁ〜そりぇはたいへん！！あかんことやでー」

差し出した手を力一杯握ってきた。

「ふっかの会社はこっちだったな」

ふっかに連絡を入れ、駅の出口に向かう。