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〜hikaru side〜
集団生活の洗礼とでも言うのだろうか、康二が熱を出した。
昨夜から機嫌が悪いなぁとは思っていたけど、深夜に発熱したらしく
俺が目覚めた時には、ふっかが康二を抱きソファーに座ったままウトウトしていた。
「ふっか、代わるよ」
そう声をかけると、うっすら目を開けた。
深「ん？あぁ照、おはよぉ。じゃぁ、ちょっと頼んで良い？俺、朝飯作るわ。」
「俺の？」
深「んーみんなの？」
俺の朝飯を作ろうとするふっかを引き止める。
「ほとんど寝てないんだろ？なんで起こさねぇんだよ」
深「いや、だって照仕事だし」
「ふっかだってそうでしょ？」
深「俺は在宅だから。時間作れるからさ」
そうは言っても、仕事して家事して康二の面倒みてたら
時間なんてあって無いようなもんだし・・・
「とにかく、康二は俺がみてるし朝飯だってなんとでもなるからさ
ふっかはベッド行って一眠りな？」
そう言って、ふっかから康二を受け取る。
康「ううん〜〜〜〜」
体がだいぶ暑い。それなりの熱が出てるんだろうな。
「あぁ、ごめんごめん。動きたくなかったね。今度は照くん抱っこね」
康「ひかるくぅん？・・・ふっかさんは？」
「ふっかと交代。俺じゃいや？」
康「ううん・・・いややない〜」
しんどいのか、フウフウ言いながらも俺の顔を見て、にこっと笑った。
こんな状態の時に俺ができるのは一つだけ。
「・・・・あ、もしもし岩本ですけど。すいません。
息子が熱出したので、今日リモートでお願いします。なんか俺じゃなきゃダメな事あったら
連絡ください。自宅から対応しますんで。・・・はい・はい。よろしく・・・』
仕事をリモート対応にしてもらって、必要な書類を共有してもらった。
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作者名：桜那妃 | 作成日時：2023年8月10日 21時
