Days like sunshine Ⅱ（iwfk/kj） (ページ14)

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俺たちは教室に通された。
勧められた椅子は園児用で、正直小さい。
俺はともかく、背も高く足も長いスタイル抜群の照には
ものすごく窮屈だった。

『ごめんなさいね。子供用の椅子しかなくて』

優しく微笑む園長先生は、60歳過ぎぐらいの女のひとで
全身から優しいオーラが出ている、菩薩みたいなひとだった。

『岩本康二くん。4歳。お誕生日は6月21日ですね。
家族構成は、康二くんとお父さんとそのパートナーの方の3人家族でお間違いないですか？』

照「はい。間違いないです。」

「あの・・・うちは、かなり特殊な家族環境だと思うんですが
他のお子さんとかに影響とか、問題とかないでしょうか？」

『特殊ですか・・・？うちの園には、ご両親がいないお子さんも
ひとり親のお子さんも、障害を持ったお子さんもいらっしゃいます。
ご両親とも同姓ってご家族がいても、ちっとも変じゃないですよ』

変じゃない。全くの第三者に言われたのは初めてだった。

『お二人のお仕事お聞きしていいですか？それと、康二くんの普段の生活も』

照は、スポーツメーカーの会社の広報部に勤めてて、普段から結構仕事が忙しい事。
俺は、ゲーム会社でゲームクリエイターをしていて、在宅で仕事をしている事が多く
普段は俺が家で康二と一緒に過ごしてるって話をした。
そして、普段の康二は明るく可愛く元気の良く、少しいたずらっ子である事を
めちゃくちゃ熱弁した。

『ご家族とても良い関係が保てているようですね。お二人ともとても素敵なご両親です。
自信を持っていいですよ。』

園長先生の言葉が、ものすごく胸に響いた。

その後連絡が来て、康二は無事に入園する事ができた。