Days like sunshine Ⅱ（iwfk/kj） (ページ11)

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幼稚園を探すとは言っても、皆目見当のつかない俺らは
暇さえあれば、検索しまくっていた。
うちは結構複雑な家庭で、全て正直に話す必要もないけど
こういう家族関係なんですってことを理解してくれる所を探した。

照「ふっか、ここは？」

照が示した一軒の幼稚園。
そこまで規模の大きくない幼稚園。家からも近く、園バスも選べる。
園舎も木を生かした可愛らしいデザイン。

照「それもそうなんだけど、ほらここ」

照が指した所には「多様性」の文字。
この幼稚園では、『みんな異なる』というだけでなく
いろんな人が存在している状態においてその個性を認め合い
尊重できる考え方を育んでいく。とあった。

「多様性・・・ダイバーシティーだっけ？」

照「俺たちにぴったりじゃない？」

「うん。そうだね。・・・けど、受け入れてもらえるかな？
こうやってうたってても実際はって事もあるじゃん？」

照「そりゃぁ、万人には受け入れられないだろうよ。
けどさ、こう言ってるって事は、少なくとも理解しようと
してくれる人だっていると思うよ。」

「・・・どっちにしても、行かなきゃわかんないか。
ダメならまた探せばいいもんな」

照「いや、いけんだろ。」

照の謎の自信。
でも、これに何回も助けられてきてるんだよなぁ。