42・タイミングは最悪 ページ42
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彼の口から何も語られないままニ週間が経った
その間も彼は忙しそうで、ほぼ毎日社長と硝子とどこかに出かけて行った。
“私も連れて行ってもらえませんか?”と言っても、君はここに居てほしいんだ、とテイよくお留守番、連れて行ってはもらえなかった。
(もうすぐお払い箱の私には関係ないってか)
何も知らないふりをして笑顔で見送った。
もうすぐ月末。夏油さんの秘書を退いた後は他の人の秘書になるのか、受付け係に戻るのか、何も知らされてない私。
そろそろ教えてもらわないと荷物とか、色んな準備が間に合わないんですけど‥
(心の準備は出来てますよ、もう)
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その日は突然訪れた。
出社してすぐ
『今日は来客があるから』と言われた。
『最近開拓した取引先でね、あちらの担当の方もえらくこちらを気に入ってくれてさ、』
「そう‥なんですね。では珈琲とお茶請けのお菓子を用意しましょうか?」
『珈琲よりは‥紅茶がいいかな。あとお菓子はあまり甘くない物をお願いできる?』
「‥はい」
胸騒ぎ、嫌な予感、女の勘‥
その類のものはこういう時、だいたい当たる
相手の好みを知っているような
彼の言葉の端々がひっかかる。
ザワつく胸を押さえながらいってきます、とオフィス街へ踏み出した。
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(甘くないお菓子とか、難しっ)
予定より少し遅くなってしまった。
お客様の到着までまだ時間の余裕はあるけど
ひとまずは会社へと急いだ。
(ふぅ、間に合った!!)
「夏油さん戻りましたー‥‥?!」
何も考えず執務室のドアを開いた私は
中の光景に言葉を失った
そこでは夏油さんと、
背の高い金髪の女性が抱き合っていた
(っえ、なにして‥)
『あぁ、Aおかえり』
そう事も無げに言った夏油さんは女性と身体を離し、さぁ座って、とソファへ促す。
その瞬間、彼女が夏油さんに耳打ちした
“__________‥?“
『‥exactly 』
微笑み合う二人を目の当たりにした私は
慌てて買ってきたものを並べていると
『すまないが、少し席を外してもらえる?』
申し訳無さそうに微笑む夏油さんは
私が何も気づいてないとでも思っているのだろうか。
邪魔ならはっきりそう言えばいいのに。
「っ、どうぞ、ごゆっくり!!」
私は感情を抑えきれず
夏油さんをキッと睨みつけ、部屋を出た
?『 Awwww adorable!! 』
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すみっことかげ(プロフ) - 歯磨き子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです☆お、ここにも夏油さん推しがいらっしゃいましたか!!かっこいいですよねぇ本当! (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き子 - キュンキュンしすぎて・・・ありがとうございます。夏油推しには最高です、夏油様どこにいるんでしょうか() (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 0d41b786f3 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - こんぶさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんばりに驚いてもらえましたかね?面白いと言ってくださり嬉しいです!何故こんなおかしな事になってるのか、次話で明らかになるのでお楽しみに!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ - NYの新事実に目玉が飛び出る所でしたw私もニューヨークだと思っていたので。本当に面白いです(*^^*) (2021年9月26日 3時) (レス) @page44 id: 7f18273dc2 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - しゅーくりーむさん» コメントありがとうございます!わあ!そう言っていただけて嬉しすぎます!夏油さんかっこいいですよね、やばいですよね。理想を崩さないように頑張って書きますね!! (2021年9月23日 8時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみっことかげ | 作成日時:2021年8月12日 16時