31・強烈モンスター ページ31
.
急に決まった出張に慌ててこれからの予定を組んだ。一旦帰宅して荷物の準備をする。書類やノートパソコンも会社から持ち帰り一緒にまとめた。
駅で夏油さんと合流して新幹線に乗り込む。
夏油さんから今回の出張内容を聞く。どうやら京都支社の取引先の方が東京本社の人間を呼べ、と言ってるらしく、クレームですか?と聞いてもそうではないみたいで。
『その人、ちょっと苦手でね‥取引先の人だから無下には出来ないし』
何か知っていそうな夏油さんは酷く気乗りしない様子で
『まぁ‥会ったらわかるよ』
多くを喋りたがらない雰囲気にこれ以上聞くのはやめた。まあこんな時間にいきなり呼び出してくる辺り少々面倒な人なのかな、と私も少し怖くなった
「京都初めて行くんでちょっと楽しみ〜とか思っちゃってましたすみません」
正直に話すとふふっと笑ってくれて
『今回はAが居るから大丈夫かな‥』
「夏油さんがピンチの時は私助けますからね」
頼もしいね、と頭を撫でられ気合を入れた。
京都駅へ着き、そのまま指定された取引先へと電車で向かった。
到着し会議室へ入ると、思ってたのと違う光景が広がっていて
『あ〜遅ぉい!やっと来たぁ〜』
そこに居たのは、髪の毛もりもり、お胸ぱっくり、太腿丸出しの年齢不詳の女性で。
鼻にツンと刺さる強烈な香水の匂いを撒き散らしながら夏油さんに近づきそのお胸をムニムニ押しつけているではないか‥
(え、まじでなんなん?)
え、これ私見たらいけないやつ?とチラリと横を見上げると、口元をヒクヒクさせ無理矢理笑顔を貼りつける遠い目をする夏油さん
(あ‥‥)
『京都まで来てくれて、マミ嬉しい〜』
(お前が呼んだんだろーがよ)
『傑クンも悟クンも居なくて寂しかったよ〜』
(そこ二人狙いですか‥)
『前回は悟クンが来てくれたから、さては傑クン、マミに会いたかったんだなぁ?』
(おぉ、凄いポジティブ‥)
いつの間にか夏油さんは連れて行かれてソファに座らされ、その胸元にマミさんが猫のようにすり寄っていた。あそこまで無表情の夏油さんも珍しいな、なんて見ていると私の視線に気づいたマミさんは
『あの子‥だあれ?』
『わたしの秘書ですよ』
へえ〜っと舐めるように見られる。きっとディスられるんだろうな、なんて身構えると
『‥‥‥なんか貧相w』
やっぱりディスられた。うるせー!!
668人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみっことかげ(プロフ) - 歯磨き子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです☆お、ここにも夏油さん推しがいらっしゃいましたか!!かっこいいですよねぇ本当! (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き子 - キュンキュンしすぎて・・・ありがとうございます。夏油推しには最高です、夏油様どこにいるんでしょうか() (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 0d41b786f3 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - こんぶさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんばりに驚いてもらえましたかね?面白いと言ってくださり嬉しいです!何故こんなおかしな事になってるのか、次話で明らかになるのでお楽しみに!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ - NYの新事実に目玉が飛び出る所でしたw私もニューヨークだと思っていたので。本当に面白いです(*^^*) (2021年9月26日 3時) (レス) @page44 id: 7f18273dc2 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - しゅーくりーむさん» コメントありがとうございます!わあ!そう言っていただけて嬉しすぎます!夏油さんかっこいいですよね、やばいですよね。理想を崩さないように頑張って書きますね!! (2021年9月23日 8時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すみっことかげ | 作成日時:2021年8月12日 16時