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第十五章 ページ17

貴「…高杉…」


高「ククッ…どうしたァ?驚くことかァ?」


キセルを吸い、窓の辺りの壁に寄りかかりながら、ニヒルな笑みを浮かべて言ってきた


貴「…驚いてねぇよ。何でいんのかなって思っただけ。あれからどうだったんだ?幕府のやつらと一緒にいて、大丈夫だったのか?」


高「俺があんな奴らに負けるとでも?」


少し睨みを利かせてきた


貴「は?んなんでこの世界が壊せたら、ヅラでもやれるわ」


軽く笑いながら言い、高杉の正面の壁にもたれかかった


高杉は、``ククッ…確かに``と言いながら、煙を吐いた


しばしの沈黙


貴「・・・」


未だ、ふに落ちない。


なぜ、高杉がここにいるのか…


高「…なァ」


沈黙を破ったのは高杉


貴「…何」


適当に聞こうと思ったが、


やたらと高杉の目がまっすぐしていて、目が離せなくなった


高「お前は…神威と…どういう関係だァ?」


…は?


貴「…神威?」


高「あぁ」


貴「…どうって…ただの、義理の兄…だけど?」


正しいことだ。


血を分けてもらっているのだから…


高「…そうか」


安心したような顔になった


貴「…なんで?」


なんでそんな事?


と思い、聞くと、驚きの返事が返ってきた


高「…昨日、抱きしめてたから…」


貴「・・・!」


高「男嫌いなお前が、神威とは仲が良かったから…」


弱々しく、悲しい目をして言った


なんで?


貴「おい…どうしたんだよ。高杉らしくねぇ…」


高「…覚えてるかァ?俺の言ったこと…」


貴「…高杉の…言ったこと…?」


高「…好きって…言っただろ?ここで、再開した時に…」


貴「…!!」


『お前の、少しわがままな態度も、照れた時にすぐ殴るくせも、笑顔も泣き顔も、なびく髪も匂いも全部…俺はお前が大好きだった』


…本当だったんだ…


あれは、夢じゃなかったんだ…


貴「…た、か…すぎ…」


声が震えてしまう


期待していいのだろうか…


でも…


貴「高杉…私は…神威とはただの兄弟みたいなもんだから…それに」


高「…あ?」


どうするか…


やっぱり、期待してもそういうものだ


貴「男なんて…思いもなく女を抱けるんだろ?」


辛いんだよ


また、裏切られてしまうのが…


怖いんだよ


好かれてるかはっきりわからないのに、抱かれるのは…


貴「男は…自分がよけりゃそれでいいんだろ!?」


高「・・・」

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神無月(元おさかなチンパンジーもどき) - 照れた時、すぐ殴る癖もーのあたりカゲロウデイズですよね!私もカゲロウデイズ好きなんですよ!(違ったら全力で謝ります) (2015年5月23日 18時) (レス) id: 1dea420a9d (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 俺だったら、一生兄にはしないな~。だって、あんまり好きじゃないし?夢主ちゃん、可愛そうだし?((はじめて正しい、使いかたした気がするww← (2014年1月12日 22時) (レス) id: bd57d76cc7 (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 - うんー。でも紅桜打ち間違えってないからな〜。俺、あちこちで間違えまくってた。今さ、3zの方最初っからぶっとうしで読んだら、ね? (2014年1月11日 23時) (レス) id: f534627299 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 気にしないでー。俺の打ち間違えとか、あったらバンバン指摘してねー。 (2014年1月8日 21時) (レス) id: bd57d76cc7 (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 - ありがとう!ここでめちゃくちゃ打ち間違えしちゃってるな〜…。紅桜!ありがとう! (2014年1月8日 21時) (レス) id: f534627299 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒蝶 | 作成日時:2013年12月15日 12時

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