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面接 ページ9

「ちょっと硝子ぉ、僕のAに何してんの?」



ベッドに肘をついて上体だけ起こしているお兄ちゃんが、何やら不服そうに私たちを見ていた。


硝子さんは、含みのある笑みを浮かべ、より私との距離を縮めて言った。



「んだよ、嫉妬か?やることやってから妬くんだな。」


「も〜分かったよ、ちゃんと今日までに出すから!」


「…そうか、それはそれで残念だな。
せっかくお前の妹と仲良くなれたのに」


「初対面の妹にあんなことされて許す奴がいるかっての〜」



ガバッと起き上がり、私を横から抱きしめて
ベーッと舌をだすお兄ちゃん。

それを見た硝子さんは「うざっ」と鼻で笑う。



「ま、私は五条に報告書のことを伝えに来ただけだから。これでお暇させてもらうよ」


「じゃあな、A。怪我したら私のとこに来な」


『はいっ!』



パンプスを履いて部屋をあとにする硝子さん。

私は、お見送りをしようと廊下までついて行き、
手をヒラヒラとさせて去っていく彼女に大きく手を振った。







「A……大きくなったな」



そう彼女が呟いていたことも知らずに。


_________



_____

no-side



家入が見えなくなって数秒後、
何も無い廊下を見つめていると、隣にいた兄が口を開いた。



『……え?』



どうやら、これから学長との面接があるらしい。
寮と学校の案内しか聞いていなかったAは耳を疑った。




『め、面接の話…聞いてないんだけど…?』



「…………ごめん♡」



『〜ッ、何でもっと早く言ってくれないのーっ!!』



Aの嘆きが廊下に響いたのは言うまでもない。



___
__



呪術高専に続く長い階段を上り、高専内に入ってすぐの正面にある
拝殿らしきところは、学長のお堂。



そこでは、学長との面談が行われていた。




「五条A。お前は呪いを学び、呪いを祓う術を身につけ、
その先に何を求める?」



学長の夜蛾正道の太く威圧的な声が堂内に響く。



遥か昔の思い出したくない記憶が、Aの脳裏を過ぎる。
六眼を持って生まれてこれるのはこの世でひと握りの人間だけ。


その人間が現世にいる限り、他の六眼持ちは生まれない。
故にAは兄より劣っている眼を持って生まれた。
差別され、罵倒され続けてきた。

だからこそ……此処へ来たのだ。

既に捕まえたキャシーを、逃がすまいと力いっぱい抱きしめたまま答えた。




『_私は、ありのままの私でいられる居場所を手に入れたい』

ある日突然→←家入硝子



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(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時

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