好きな男は? ページ40
ジュワッと赤黒い溶岩が東堂先輩へ向かうが、
これは一直線な技。簡単に横に移動して避けられた。
術式を後ろ目に東堂先輩が言う。
「…己の不完全な術式を埋めるために、新たな簡易的な技を
作り上げるとは…。流石は五条悟の妹と言ったところか」
「五条A、お前はどんな男がタイプだ?」
『今度は男ですか』
「いいから答えろ」
男のタイプ?
うーん…考えたこともなかった。
『……優しく笑いかけてくれて、一緒にいて楽しい…
無茶なことばかり言うけど、頑張った時は沢山褒めてくれて。
皆んなの幸せを願う、一途な人…ですかね。』
ピンと来ないけど、多分そんな感じ…と零すと
先輩はその場に立ちどまり額に手を当て、
やれやれと喉を鳴らした。
「ククッ…分かりやすいにも程があるな」
『えっ?』
状況が読めず困惑していると…隙あり!と力強く殴られる。
『い゛ッ…!!』
「フフッ、恋に悩む乙女なのはいいが、
今はあくまで戦闘中だ。五条A」
ギリギリで無限を張ったと思ったのに…
『女を殴るとか…サイテー…』
立てないくらい痛みに思わずドシャッとその場に座り込む。
「安心しろ、顔じゃない。」
東堂先輩がまた私を殴ろうとした時だった
「!…なんだこりゃ。蛙?式神か?」
「…Aに手を出すんじゃねぇ。
_半殺しにされるのは俺なんだろ」
『めぐ…み、』
「伏黒…オマエはなぁ…」
「『!』」
瞬きをしたあとには既に東堂先輩は恵の後ろにいて、
がっちりと胴体を捕まえていた
「_薄っぺらいんだよ。体も、女の好みも!!」
「〜ッ!!」
このままじゃマズイ
私も参戦しようと急いで立ち上がると、必死な彼と目が合う
「…ッそこにいろ゛!!」
『!』
「…ほう、恋する乙女は一人じゃなかったようだな」
眉を上げてフンと鼻を鳴らす東堂先輩
「終わりじゃないぞ!!」
ボコッと足場の石が浮き上がり、見えない速度で進んだかと思うと、凄まじい音で校舎を支える柱にぶつかっていく
そのまま宙を舞い、校舎の床へと殴りつけた
「例に漏れず、退屈」
蝦蟇の舌で拘束された手首を解放し、
頭から血を流す恵を見つめる。
「やる気がまるで感じられん」
「…
そこまで言うなら…やってやるよ」
『ッ私も混ぜなさいよね』
「オマエ…」
『今度はもう喰らわない』
「フフッ…来いッ!!」
【動くな】
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時