私情。 ページ23
五条の攻撃により、あっという間に吹き飛ばされた。
鉄の格子に勢いよくぶつかるが、王にとっては蚊が止まった程度なのか、ピンピンしたまま再び最強へと走り出す。
「…いつの時代も、やっかいなものだな。
_呪術師は!!」
ゴウッ!!と瓦礫が飛び、壁が崩れ、大きな崩壊を起こす。
その様子を見て満足気に鼻を鳴らす呪いの王
「だからどうと言う話でもないか」
これであの目隠しも無事ではすまないだろう
しかし、目の前の煙は渦を巻いて風のように消えたかと思うと、その奥には五条が数個の瓦礫を浮かせて、秒数を数えていた
「7、8、9…そろそろかな?」
宿儺は目を見開く。ドクンと心臓が動き出したかのように身体の模様が消え、上がっていた前髪が下りる
数秒経つとパッと顔を上げた
今度は宿儺ではなく、虎杖が。
「おっ、大丈夫だった?」
五条は呪術を解き、ゴトッと瓦礫を落とす。
「驚いた、本当に制御できてるよ」
「でも、ちょっとうるさいんだよなぁ。あいつの声がする」
頭を雑に叩く虎杖に、笑いながら歩み寄る五条
「それで済んでるのが奇跡だよ」
五条が額に指を当てると、虎杖は急に前のめりに倒れた。
「…何したんですか」
「気絶させたの」
それを聞いてホッと一息つく伏黒。
一つ一つの行動に険しい顔をしてしまう程、五条は強者であり安心ならない人物である。
「さて、ここでクエスチョン。彼をどうするべきかな?」
「…仮に器だったとしても、呪術規定に乗っ取れば、虎杖は死刑対象です。でも、死なせたくありません」
「私情?」
「私情です。何とかしてください。」
虎杖を担ぐ五条の問いに、伏黒は間髪入れずに答えた。
即答する伏黒を見て、五条は喉を鳴らす。
「クック、可愛い生徒の頼みだ。任せなさいっ!」
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「てなわけで改めて…君、死刑ね☆」
そう言って、ペイッ!と手で首を切る仕草をする。
虎杖は顔を引き攣らせた
「感想と展開があってねーんだけど…」
「いやいや 頑張ったんだよ?
…死刑は死刑でも、執行猶予がついた」
「執行猶予?…今すぐじゃないってことか…」
「そ。じゃあ、1から説明するね。」
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説明も祖父の骨を収める作業も終えた虎杖は、五条に尋ねる
「…ねえ、あの指まだある?」
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時