仙台へ ページ11
______
____
『着いたね〜仙台っ!』
ん〜!と背伸びをする。
新幹線でウトウトしていたからか、外が少し肌寒い。
仙台に来てまで任務…。遠出の任務は少しずつ慣れてきているけれど、こうも頻繁にあると憂鬱になってしまう。
おみやげ何買って帰ろう。
「おい、行くぞ」
『うん、道案内よろしく』
「自分のスマホで見ろよ。
それと、うろちょろして迷子になんなよ」
『ならないけど!?』
「どうだかな」
完全に子供扱いされていることにムッときた私は、
小声で悪口を零す。
『…恵ちゃんの髪の毛の方が方向迷子でしょ』
_彼に血の気が多いことも忘れて。
「あぁ゛…?」
『ごめんなさい』
___
___
杉沢第三高校_
百葉箱…百葉箱…と呟きながら辺りを見渡す。
すると、屋根のある白い物体が目に入った。
『あ!あった。百葉箱』
「あぁ」
私に続いて恵もやって来る。
「…こんな所に特級呪物を保管するとか…馬鹿すぎるよな」
『それは同感。』
苦笑いを零しながら、百葉箱を開けた。
ギィ…
しかしそこには、両面宿儺の指が入った箱も何も無くて…
__ただガランとしていた
『「……は?」』
2人して素っ頓狂な声を出した私たちは、
何度も開け閉めして何度も周りを確認したが、
そこには無かった。
もしかしなくても、これはまずいのでは?
と冷や汗をかく私を他所に、恵はポケットから
スマホを取り出し、電話をかけた。
かけた先は十中八九、お兄ちゃんだろう。
私がアイコンタクトをすると、
恵は直ぐにスピーカー機能をオンに切り替えてくれる。
お兄ちゃんも今日は任務がないのか、直ぐに出てくれた。
《もしもし〜?》
「…五条先生、無いですよ。」
《え?》
「百葉箱、空っぽです」
《マジで?ウケるね〜》
「ぶん殴りますよ…」
『殴っていいよ恵』
《A??何言っちゃってんの?》
だめだよ??暴力反対!と兄がうるさくなってきたところで、
恵が話を戻して続けようとする。
「…先生、本当に無いんですけど」
《うーん…まぁとりあえず、
それ回収するまで、帰ってきちゃダメだから☆》
電話は、ブツっと雑に音を立てて切れた。
お隣の恵さんも大分キレております。
「やっぱり、今度マジで殴ろう…」
『恵……、
その時は私も協力するね…』
1310人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時