5 TH ページ5
今日もステージに立つ。
何度目かの同じステージ。
でも今日も全力を尽くす思いで
歌って踊っていた。
一旦舞台裏に戻って呼吸を整える。
次はトロッコ。
より多くのファンと近づけるチャンスだった。
より多くのファンにファンサしよう、
そう思って疲労が溜まってきた体に
鞭を打ってトロッコに乗った。
また表に出ると歓声が上がって、
その瞬間に再び
アドレナリンが出てくるのを感じた。
疲れが吹っ飛んでアイドルの自分に戻る。
テヒョンと呼ばれればそれに応えて
振り返って手を振って、
目が合った人にも笑顔で手を振った。
目の前に広がるファンたちの笑顔を
幸せに思いながら眺めていた。
その時、不意に頭に思い浮かんだある席。
たしか、もうすぐでそこの近くに辿り着く。
それまで手を振り続けて
軽い気持ちでそっちに目をやったんだ。
｢っ…｣
本当に軽い気持ちだった。
どんな人が座ってるのかなって…
ただの好奇心だった。
なのに、
どうしてだろう…。
目が合った瞬間息が止まるくらいに
胸がぎゅーってなった。
目を逸らすのも忘れるくらいに
その子に見とれてしまっていた。
そんな俺に少し表情を変えたその女の子。
それでやっと我に返って、
跳ね上がる心臓を必死に抑えながら
手を振り返したんだ。
変に思われたかな…？
と少し心配になったり。
手を振りあっているだけなのに
すごく胸がドキドキする。
通り過ぎてしまってもその子を見つめていた。
初めての感覚に動揺しながらも
ステージ横についたトロッコから降りた。
そして何かを確かめるように
またそっちに目を向けた。
そしたら、あの子もこっちを見たんだ。
また心臓が飛び跳ねた。
完全に“一目惚れ”だった。
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しゃー♪(プロフ) - Yukiさん» 応援ありがとうございます！読んでいただけてるだけでも嬉しいのに、面白いと言って貰えてとてもありがたいですTT グテいいですよね(^^) 続きも楽しんで頂けるよう頑張りますね!! (2019年7月30日 13時) (
レス) id: 930d842ec5 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！すっごく面白いです！わたしもぐてペンなので、ひとりでにやけております(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ 更新頑張ってください！ (2019年7月19日 0時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃー♪ | 作成日時：2017年11月18日 14時
