ねぇ、どっち…？2 (ページ5)

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改札のところで、もう大丈夫です、って

言ったんだけど、送る、って聞いてくれなくて

結局家まで行く事に。

テヒョン先輩はなんだかウキウキしていて、

弾むように歩いていて、

おまけに鼻歌まで歌ってる。

「楽しそう、ですね…？笑」

「うん。笑

だってAちゃんとやっと会えたし～、

Aちゃん家行けるしぃ～♪」

満面の笑みで、今にも踊りだしそうな勢い…。

いけるって、家に上がるってこと、

…じゃないよね…？ …まさかね。

ジョングクいるし…

あ…、でも私の方が先に帰ったから居ないか。

上手くいってるかな…？ふふふ…笑

「A、なんかニヤニヤしてる～

もしかして、変なことを考えてる～？笑」

「えっ…？あ、いや、してないですよ！

しかも、今」

「ん？笑」

なに？みたいな顔をする先輩だけど

前を向くと笑っていて。

「呼び捨て…」

「え？だめ…？」

こっちを向いたと思ったら、

まゆを少しあげて首を傾げる先輩。

おまけに手を握られてじーっと見つめられた。

その瞬間頭が真っ白になって、

反対に顔は赤く染まっていって。

「A…笑」

低めな声で優しく名前を呼ばれて、

恥ずかしさで本当にパニック状態。

「照れないでよ～」

「はい…すみません…。

あの…呼び捨ては…やめて下さい…」

なんで謝ってるのかよく分からないけど、

こうなってるのはテヒョン先輩のせい。

男の人からの呼び捨てなんて、

ジョングクとジェヒョンくらい。

なのに…

「無理！」

「っ…！？」

「だって、ジミンよりもジョングクよりも

Aと仲良くなりたいもん。」

私の目を見つめながらそう言うテヒョン先輩。

胸が騒いで、バクバクいってる。

「どうして……

そんなに、私と仲良くなりたいんですか…？」

凄く不思議だった。

テヒョン先輩やジミン先輩が私と

仲良くしようとして近づいてくるのか。

種類が違うって言うか、

交わることのない人達だと思っていた。

特別何かをしたって訳でもないのに、

なのに、なぜ私に関わろうとするのだろうか。

どうして？、そんな目をテヒョン先輩に

控えめに向ける。

「そんなの…」

テヒョン先輩はそう言った後、

私を見下ろして

「Aが好きだからに決まってるだろ？」

と言って優しく微笑んだ。