ねぇ、どっち…？2 (ページ31)

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今までと同じ朝を迎えたはずなのに、

なんだか体が軽く感じる。

「おはよ」

目の前の少し照れくさそうにそう言ってきた

ジョングクのせいだ。

「おはよ…笑」

私も照れながら返す。

ジョングクが彼氏になったという実感が

湧かなくてなんだかフワフワしている。

その状態のまま

支度をして

一緒に家を出て

一緒に電車に乗って

一緒に大学までの道のりを歩く。

その間も甘い雰囲気は全然なくて、

ただ前と同じように話をしていた。

少し残念。私だけがいつもと違うみたい。

「今日、ナムジュン先生の講義じゃん」

「知ってるよ～！

知ってるに決まってるでしょ？笑」

そう言って自慢げに腕を組むと

ジョングクはそんな私を見て

つまんなそうな顔をする。

その小さな変化に少し嬉しく思った。

ヤキモチでも焼いてくれてるのかな？なんて。

「…嬉しそうだな」

「うん。だって嬉しいもん。笑」

うん。

嬉しい。

ナムジュン先生に会えるのもだけど、

ジョングクの彼女として隣に立てていることが

すごく嬉しい。

なのに、アホなジョングクは

「あっそ。」

なんていっていじけて、顔を背けてきた。

つまんなそうなジョングクの横顔を

横から見つめてみるけど、ジョングクは

チラチラこっちを気にしてるわりに

無視してくる。

「ねぇ、こっち向いてよー」

「やだ」

「ごめんって～」

「じゃあ、誰が好き？笑」

「…は？」

「答えなくてもいいよ？

もう一生振り向かないから。」

なんて中学生みたいな脅しをしてくるから

なんか可愛く思える。

「なにその脅し…笑」

「俺、嘘つかないけど？」

マジな顔で言うからちょっとビビる。

「……え…っと…」

恥ずかしくて言うのを躊躇っていたら

「俺だよね？笑」

突然割り込んできた声に驚いて

振り向くと、にひっと笑うテヒョン先輩と

その横には、おはよ、と微笑むジミン先輩が

いた。

「おはようございます…」

ちょっと気まずいな…

「ね？俺だよね？笑」

「あ…いや…」

「俺でしょ？」

期待を込めた眼差しを向けて来るテヒョン先輩

と

分かってるよ？って感じの自信満々の笑みを浮かべるジョングク

に挟まれてる私。

何この展開……