オッパ.

1.不思議な先輩 -ボムギュ- ページ1

私の学校には超絶イケメンと他校にも噂される人がいる。



チェ・ボムギュ先輩だ。



私も遠くから見たことあるが



確かに整った容姿で、



仲のいい先輩達とふざけ合う姿を



遠くから見つめている女子は少なくなかった。



そして、私もその中の1人。









……という訳ではない。



ただ通りかかったら



女子たちがみんな同じ方向を見てるから、



つられて見てみたらボムギュ先輩がいた。



そんな感じだ。



好きでもないし、



ごく普通の私と超絶イケメンのボムギュ先輩とでは



取り巻く環境が違いすぎて



逆に興味がなかった。



学校でもなかなか会わないし、



遠くで見かけたことしかない。



そんな先輩と関わることなんてないと思ってた。









だけど、



｢こんにちは。｣



美術室の入口から声がして振り返ると



あのボムギュ先輩が立っていて



小さく挨拶をすると微笑んで近くに来た。



警戒しながら先輩を見つめていたら



｢ここで何してたの？｣



と聞かれて



忘れたプリントを取りに来ましたと



見つけたプリントを前に出して言うと



｢キム…Aちゃん…か｣



と私の名前を口にした先輩。



｢へ…？｣



｢可愛いね。笑｣



先輩はふふっと笑って、



じゃあまたね、と部屋を出ていった。









｢へ……何今の……｣



ただ1人取り残された私は放心状態で



あのボムギュ先輩が



私の目の前にいて



近寄ってきて



私かけられて



私の名前を呼んで



可愛いって笑って



またねって……



え、



どういう状況……！？



なにどういうこと！？








とりあえず、こんな感じで



先輩に存在を認知されたわけです……。

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