56 TH ページ6
バタバタバタ…、
重たい目を覚ますと
朝の騒がしい足音が頭に響いた。
そうだ、今日も音楽番組の収録があるんだ……
重たい体を起こして部屋から出ると
「おい、テヒョン！…大丈夫か？」
ホソギヒョンがちょうど通りかかって
心配して背中を摩ってくれる。
「はい……。
まだ、時間ありますよね……」
そう言いながらも足元がふらついて
「おい！テヒョン……！」
ヒョンが支えてくれたおかげで立っていられた。
「あ、テヒョン！！ 大丈夫なの？」
ジミンも駆け寄ってきて
心配してくれるけど、
大丈夫って笑顔作って
どうにかして準備した。
途中でメンバー全員に俺の風邪がバレちゃったけど
無理かもって内心思ってる自分を振り切って、
大丈夫ってメンバーを押し切った。
俺だってプロなんだ……
こんな風に負けてられない……
明日は何も無いからどうか今日はもってくれ……
向こうに着いて、リハーサルを終えて
空いた時間はずっと長椅子で寝ていた。
ユンギヒョンも隣で寝てて、
目が覚めるとたまに、
大丈夫かって
声をかけてくれた。
ナムジュニヒョンも、
あんま無理するなよって
言ってくれて、
ジンヒョンも、
なんか欲しかったら今日は特別に俺に言っていいぞ
って言ってくれて、
ホソクヒョンも
休憩中は少しでも寝てな
って言ってくれた。
ジミンとジョングギは
俺のためにスポーツドリンクを
買いに行ってくれている。
俺が風邪なんか引いたから……、
メンバーにもスタッフの人達にも
心配かけて申し訳ない……
でも、ステージに立って
沢山の人を元気に、幸せにしたい……
「ヒョン！買ってきました！」
ジョングギがペットボトルを片手に
戻ってきた。
その後に続いてジミンも見えて
誰よりも心配そうな表情。
大丈夫だって言ってるのに……。
「おう、ありがとう…」
ジョングクが飲ませてくれるみたいだから
そのまま飲ませてもらって、
喉の乾きが潤った。
そう言えば、
なんで俺、宿舎に……
「俺、どうやって昨日帰ってきた……？」
「背おられて帰ってきました」
「誰に……？」
「Aさんに」
わ、酷いことしちゃった……
今度謝らなくちゃ……
ジミンと目が合うと
怒ってるみたいなポーズをとった。
はい。反省します……
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作者名：しゃー♪ | 作成日時：2019年12月31日 23時
