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彼らの宿舎の目の前に着いたけど、
あることに気がついて悩み出した。
鍵、どうしよう……
テヒョンさんの荷物を漁るのも気が引けるし、
こんな遅くにピンポンするのも申し訳ないな……
どうしよう……
かなり悩んだ末にインターホンを押すことにした。
少ししてドアを開いて、まず謝って、
それがジョングクで。
久しぶりすぎてお互いぎこちなくって……
しばらく会ってなかった間に
少し大人っぽくなっていて
ドキッとする。
ジミンさんも来て、誤解されそうになって……
とりあえず誤解をといてから
すぐ帰ろうとしたら、
送ってくれるって……
今はジョングクが運転する車の後ろのシートに
座っているがどちらからも話さなく
シーンとした空気が流れている。
何か話したいな……
「久しぶり…ですね…」
シーンとしてる車内で
口を開いたけど
会ったのも、話すのも、久しぶりで
少し緊張する……
「はい…」
ジョングクはそう答えて運転を続ける。
運転中はあんまり話しかけない方がいいかな……
「会いたかったです。」
え…
そんなこと言われると思ってなくて、
たとえ口だけの言葉だったとしても
嬉しくて口元が緩んでしまう。
「私も会いたかったです…笑」
そう言うとミラーに写るジョングクが
目元を少しくしゃっとさせて笑った。
言葉数はそんなに多くはなかった空間だったけど
嫌な空気は一切なくて、
彼の醸し出す空気や言動に
顔の筋肉が緩むような、
そんな暖かい空間だった。
「ありがとうございました」
家から近い公園に前で止めてもらって
降りようとしたら
「待って…！」
そう言って引き止められた。
「はい…？」
降りるのをやめて振り返ると
「連絡先、…教えて欲しいです」
そう言うジョングクの手には携帯があった。
少し控えめな言い方が可愛くて
また笑みが溢れる。
「はい……笑」
私も携帯を手に取って
連絡先を交換した。
「ありがとう、笑」
嬉しそうに携帯を見つめるジョングクが
私を見てふわっと微笑んだ。
その笑顔やばい……
車から降りると
「よく寝て休んでくださいね」
そんな優しい言葉をかけてくれるジョングク。
お礼を言って、優しい表情で
手を振るジョングクに
手を振り返して中に入った。
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作者名：しゃー♪ | 作成日時：2019年12月31日 23時
