□未来と後悔 ページ8
「A、一緒にいくか？」
「・・・・・・私は」
ふと、
目を閉じればあの頃の事を思い出す。
懐かしや、今では涙すら覚える。
だけどあの頃にはもう二度ともどれないことをわかっていた。
私が振り払ったのだから。
「こら起きろアホ弟子」
上から低い声がしたので私はそれをちらりと見る。
アホ弟子だなんて・・・
あ「何かご用でしょうか師匠」
比「御用もくそもあるもんか。そんなところで寝そべってんじゃねえ」
はあ、と大きくため息をする我が師匠。比古さん。
今は陶芸家を名乗っているが・・・彼は立派な剣客だ。
なんせ師匠だもの。
あ「師匠・・・私にはやくその名をください」
比「ああ？やらねえよお前みたいな若造に」
あ「私もう２４ですけど？」
比「まだまだなんだよ」
そういって棚に置いてあった陶器をもってその場にドスンと座った。
じっくりとその陶器を見る。
こんなときだけ職人っぽい目をする・・・
あの人が旅をするといって何年が立ったか・・・
私はあの人と一緒にはいかなかった。
あ「今頃何をしているのか・・・」
比「なんだ、Aお前あいつのことを気にしているのか」
痛いところを突いてくる・・・嫌な人だなあ
にやりと笑って私をみる。
比「お前らは似てるからな・・・あいつも同じこと考えてるんじゃないのか？」
あ「そうでしょうか」
あの人・・・緋村さんは
いつも私の事を心配していた。
「A、大丈夫か？ケガとかはしていないか？」
「ちゃんと食べろ！！」
「ほら、一緒に行くぞ。A・・・」
好いていてくれてたかは分からない。
だけどいつも私に向けていた顔は
優しくて温かいものだった。そんな顔もできるのだ
私はずっと一人で生きていたから
こんなに優しい人をしらなかった。
迷惑になると・・・思っていたから・・・
「私は、あなたとは行きません」
そういったとき
彼の顔は一瞬曇った。
そしてまたふんわりと笑って私に背を向けた。
なんで今後悔してるんだろう？
こんなことなら迷惑にならないよう気をつけます
だから私も一緒にいかせて！！なんて言っておけばよかった。
今となってはもう遅い。
だから、
だから・・・
私はまた会える日を願う。
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とかげ - 沖田さん最高です！！ (2019年9月16日 16時) (
レス) id: e1cdc78651 (このIDを非表示/違反報告)
咲間(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！！この3人はなかなか見当たりませんよね；これからもがんばらせていただきます！ (2014年9月24日 18時) (レス) id: 5e4413b5a1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 私もこの３人大好き何で、このような作品があってとても嬉しいです！これからも頑張って下さい(*^^*) (2014年9月23日 9時) (レス) id: 85c5d33bca (このIDを非表示/違反報告)
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