○溺酔 ページ7
満月の夜
ちょっとおかしな夫婦の話。
沖「Aさん、今日はあの日ですよ」
あ「総司さん、月に一度のあの日ですか」
二人は顔を見合わせた
手にはお酒・・・と甘いもの。
今日は月に一度の飲酒解禁日(次の日からまた封印される)
二人ともお酒が飲めるのはいいのだが
絡み酒で飲んだ途端手がつけられなくなる。
なので周りから言われたことも含め、二人は飲酒をする日を決めたのだった。
それが今日なのである。
行燈の明かりだけを頼りにお酒を飲む。
二人はもう顔を赤らめていた。
すぐに酔いやすい体質なのだ。そして絡むのはこれから・・・
あ「ですからね総司さあん・・・！私的にはちゃんとお風呂掃除も決めておいた方がいいと思うんですよ〜//」
沖「うう、ん・・・そうですねえ♪でも料理はあなたがやってください〜///」
でろでろと酔いつぶれながら
日々の事を色々と話して決める。
なんともいえない奇妙な夫婦だが、彼らにとっては至福の時間。
この日とその次の日意外はまともに仕事をしているので
周りも何も言えなかった。
あ「あ、あと最近総司さん女の人といましたよね？」
すこし頬を膨らませて妻がいった。
夫はなんのことだかわからないようにへらっと笑った。
沖「それいつの話ですかあ？」
あ「しらばっくれないでえ〜！！わらしはみたんらから〜///」
妻の方はもうろれつがまわらなくなってきた。
沖「そんなこといわれても///そんな人・・・あ」
あ「あ？あってなんれすか？いるんれすかそんな人が！！//」
沖「誤解ですって！あれは斎籐さんの奥さんで・・・」
あ「あなたは、そんな顔なのですから・・・」
そういって夫の頬をなでる。
妻の目は真っ赤になっていた。
夫の方はふっと笑って両の手で妻の頬を包み込んだ。
沖「僕にはあなたしかいませんから・・・」
あ「・・・わかっております、ふふふ〜///」
すっかりご機嫌になった二人は
また酒を注いだ。
二人にとってこの時間は幸せだ。
普段仕事で忙しい彼らはこんなに相手の事を言う機会はない。
だからこの時間は彼らにとって最も尊重されるものであり
邪魔をされると朝まで付き合わされる。
しかし、邪魔をするものは大抵いない。
この時間の彼らの顔は本当に幸せそうだからだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とかげ - 沖田さん最高です！！ (2019年9月16日 16時) (
レス) id: e1cdc78651 (このIDを非表示/違反報告)
咲間(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！！この3人はなかなか見当たりませんよね；これからもがんばらせていただきます！ (2014年9月24日 18時) (レス) id: 5e4413b5a1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 私もこの３人大好き何で、このような作品があってとても嬉しいです！これからも頑張って下さい(*^^*) (2014年9月23日 9時) (レス) id: 85c5d33bca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
