30話 ページ31
家臣「失礼します。使者様からお急ぎ下さるようとのこと。」
空気を読め、空気を
ほんと失礼だよ。
恒興「…分かった。…すぐ行く。」
家臣は頭を下げて、私の部屋を出ていった。
彼はもう行ってしまうのか。
A「……行きましょうか。あまり使者様を待たせるのも行けませんしね。」
恒興「A様。」
名前を呼ばれ彼の方を向くと、いつになく真剣な彼がそこにはいた。
A「……?」
恒興「わしは、必ずA様を迎えに上がります。今よりも立派な武士になって。」
A「え?いや、でも、結婚なさるのですよね?」
恒興「それはどうにかして破棄させます。」
なんと。
お主も悪よのぉ。というのはこういう時に使うのか。
A「ありがとうございます。とっても嬉しいです。」
A「しかし、無理はなさらないで下さい。もし…命に関わる様なことになってしまったら…」
手紙でさえ見つかったら危ないだろうに、婚約を破棄なんて、むこうの姫さんが怒って“死 刑”とでも言ってみろ。会う会わないどころではないぞ。
恒興「…頑張ります」
A「何ゆえそこまでするのですか?」
迎えに来てくれると言っていたのだから、そこは自惚れても良いのだろうけど、だからと言って命を懸けるほどなぜそんなに頑張るのだろうか。
遠くても通える距離に居るというのに。
恒興「それは……」
恒興「A様をお慕いしているからにございます」
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カックン - 文才が有りすぎます。3分の1自分にくださいぃ〜(泣)更新待ってます! (2017年10月23日 16時) (レス) id: fd8c0bdfed (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 面白かったです\(●°ω°●)/更新待ってますo(>∀<*)o (2016年1月18日 1時) (レス) id: f74b6eaea5 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - ホントに面白です( ´艸`)続き頑張ってください (2015年1月8日 19時) (レス) id: 17070948cc (このIDを非表示/違反報告)
みけ - 更新まってます!がんばってください! (2015年1月7日 0時) (レス) id: 13644432d2 (このIDを非表示/違反報告)
☆Dream☆(プロフ) - 更新まってます (2014年12月24日 19時) (レス) id: e48c81f2a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗華 | 作成日時:2014年10月24日 19時