・ ページ3
・
「なんで怒ってんの、お前」
「怒ってへんけど」
「あれは、違うからな」
「あれ？彼女のことですか？」
「彼女じゃねぇよ」
「うわ、さいてー」
彼女じゃない女の子とあんなに腕絡ませて歩くんや？
俺には理解出来へん世界の話かな？
「はぁ、もうさっき見たの忘れろ。ややこしい」
「なんで俺が記憶消さなあかんの」
「俺に会いに来た理由、これ？」
目の前にさっき渡した紙袋を出される
「人の話を聞きなさいよ」
「お前もな」
「……お返しと言う名の誕プレ」
「え？」
「遅れたけど、誕生日おめでとう。樹」
「………」
あれ？なんで、さっきみたいに樹は固まってるんやろ？
「……なんのサプライズだよ、ばーか」
「はぁっ？わざわざ来たのになんやねん、それ！」
口開いたかと思ったら、ばかとはなんや、ばかとは！
「来るなら俺の誕生日に来いよ。なんで今日なんだよ、腹立つわ」
「樹の誕生日平日！今日は土曜日！！」
「それだけなら、胸くそ悪ぃもん渡してくんな」
「人が選んだプレゼントになんちゅうことを！」
「ちげぇよ、こっちじゃなくて、こっちだよ」
「は？」
樹が持ち上げた方の紙袋は北斗の……
「お前がほんとに会いたいの北斗なんじゃねぇの？」
「え？」
「今日は北斗の誕生日だろ。どっちがついでかって言ったら、俺なんじゃね？」
「ついで？なに？」
「残念だったな、北斗が一緒の仕事じゃなくて。理由付け出来ねぇもんな。俺がいなきゃ」
「あの、さっきからなに言ってんの？」
樹の言ってることの意味がさっぱり分からへん
「呼んでやろうか？北斗。たぶんあいつ電話出ねぇけど」
「俺ら、こんな会話噛み合わへんかったっけ？」
「人が女連れてんの見て勝手にイライラしてんなよ。俺なんか何年イラついてると思ってんだ」
「意味分からんけど、俺は決してイライラはしてない。気持ち悪かっただけ」
「は？」
「俺、樹と言い合いしに来た訳じゃないんやけど」
「……ほんっとに北斗、関係ないんだな？」
なんで樹はこんなに北斗に固執するんや
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Saya(プロフ) - むったんさん» コメントありがとうございます！ずっと更新していないのに読んで頂けてすごく嬉しいです。今書いている作品が落ち着いたら、こちらもまた更新していきますね！ (2022年2月4日 21時) (
レス) id: 55ea4d6074 (このIDを非表示/違反報告)
むったん(プロフ) - 面白かったです！続きが気になります(^^)更新待ってます！ (2022年2月3日 21時) (レス) @page23 id: 50add05be1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Saya | 作成日時：2021年6月28日 22時
