定期便 ページ15
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「A、荷物置かれてんで」
学校終わりにレッスンに参加する日、レッスン室に入ったら、すでに到着していた康二くんに言われた
「荷物？」
「さっきマネージャーさん来て置いてった」
「え、なんやろ」
長机の上に置かれた、少々大きめのダンボール
「あ、」
差出人の欄に書かれたふたりの名前に、ダンボールの中身を察した
「結構でかいけど、誰からなん？」
「ふっかさんと翔太くん」
「あー、SnowManの人らか」
「そうそう」
深澤辰哉、渡辺翔太と書かれた伝票
そういえばまだ住所教えてへんから、事務所経由で届いたんや
「これ、帰りタクシー使わんと無理か」
中身がほぼ液体ばっかりやから、重さがあるんよな
「なかなか重そうやけど、なに入ってるんやろ？」
俺の隣に並んだ康二くんが、興味津々にダンボール見てる
「これ、定期便やねんけどさ、」
「定期便？」
「そう。東京おった時から定期的に渡されてて」
「中身なんなん？」
「見る？」
「ええん？」
「うん。ええよー」
見られて困るもんじゃないし、康二くんの興味を優先しようと、ガムテープを剥がしてダンボールを開けた
「わ、なにこれ？ボトルばっかりやん！」
「スキンケア用品とヘアケア用品やな」
「スキンケア？ヘアケア？」
「そう。翔太くん、美容オタクやから」
「美容……オタク？」
「お肌のことめっちゃ詳しいねん。俺、そういうの全然興味なくて、ほったらかしにしてたら怒られてさぁ」
“若いと思って放置してたら、後で痛い目見るからな！！”と、怒鳴られた日が懐かしい
「お前のスキンケアは俺がする！！って、貢がれ始めたんよね」
「貢がれって、」
「だって、翔太くんがくれるやつ全部高いんやもん。自分じゃ絶対買わへん」
ありがたいけど、申し訳ないんよなぁ
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Saya(プロフ) - むったんさん» コメントありがとうございます！ずっと更新していないのに読んで頂けてすごく嬉しいです。今書いている作品が落ち着いたら、こちらもまた更新していきますね！ (2022年2月4日 21時) (
レス) id: 55ea4d6074 (このIDを非表示/違反報告)
むったん(プロフ) - 面白かったです！続きが気になります(^^)更新待ってます！ (2022年2月3日 21時) (レス) @page23 id: 50add05be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Saya | 作成日時：2021年6月28日 22時
