関西Jr.になりました (ページ6)

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自己紹介ページ6

無事新大阪に着き、大倉くんご希望の食事を終えて迎えた顔合わせ

これ、みんななんて言われて集まってるんやろ、なんて考えてたら大倉くんに呼ばれて部屋に入る

「え、A！？」

「ほんまや！久しぶりやん！」

目が合った康二くんに気付かれ、丈くんにも声を掛けられるけど、ペコっと会釈しか出来んかった

「この春から関西ジャニーズJr.に入ってもらう事になったから、みんなよろしくな」

大倉くんのこの言葉に部屋中がざわつく
そりゃそうやな

「えーと、木原Aです。初めましての方もお久しぶりの方もいるんですけど、春から関西でお世話になります。精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」

挨拶をして頭を下げるけど、なんていうんか空気が……重い

「あの、」

そんな中、おずおずと手を挙げたのは西畑大吾くんやった

「どうした？大吾」

「関ジュに入るって、どういう事ですか？俺たちと一緒に活動するって事ですか？なんで関東の……しかも、その……」

言いにくそうにしてる
この人、優しい人や
　

「Aが女やから気にしてるん？それとも関東の人間やからか？」

「…どっちもです」

真っ直ぐ大倉くんを見る西畑くんの目は納得してない色をしてて、申し訳なくなる

「このままの関西やったらダメなんですか？だから、わざわざ珍しい人入れて注目集めたりせなあかんのですか？」

「そうやな」

大倉くんの返事に西畑くんの瞳が揺れた
　

「……決定事項ですか？」

「うん。もう決まった事や」

部屋中のこの重苦しい空気に耐えられる気がせんくて、目の前にあるたくさんの視線から一瞬逃げ出したくなった
こんな事で俺はここで、この場所でやっていけるんやろうか

そう思ったら重たかった口が開いた

「……関東から来たとか、性別がどうとか、仕事する上で何か支障になるんやったら、俺はこの仕事をそもそも続けられてないんですよね」

この部屋にいる全ての人に届くように声を張る

「今まで散々色んな事言われて来たし、今更何言われてもそこまで気にならへんので別に好きなように言うてくれて全然いいんですけど、自分はもうここでやってくって覚悟決めてるし、関東に帰れるとも思ってないので」

ばちっと西畑くんと目が合った