関西Jr.になりました (ページ32)

今日:12 hit、昨日:9 hit、合計:58,521 hit

訪問者ページ32

斗亜のおかげでちびっこちゃんたちとも打ち解け始めた頃、雑誌やTVに関ジュとして出してもらえるようになり、ファンの人たちの反応も感じられるようになっていた

大半は驚き、戸惑いって感じで否定的な意見も中にはあったけど、それを良い方向に変えるんはこれからの自分の頑張り次第やと思ってる

プライベートでは学校が始まり、なんとか道を覚えて迷わず通えてるし、友達も出来て楽しくやってた

そんな俺はすっかり忘れてたんや
ずっと放置してた問題のことを

ある日のレッスン終わり、着信に気付きスマホを見ると、ずっと連絡のなかった親友の名前が表示されていて、慌てて電話に出た

「え、樹？もしもし！」

『今、どこ？』

「は？どこって、大阪やけど…」

開口一番なにを当たり前のこと聞いてるんや

『知ってる。大阪のどこ？』

「え、と、レッスン場がある建物やな」

『何階？』

「は？」

『お前がいるの、何階？』

「3階やけど……」

『分かった』

「は？」

それだけ言って切られた通話
なに？今の

「Aー、客やでー」

しばらくスマホ見てかけ直すか考えてたら、先に出てったはずの丈くんが何故か戻って来てて、俺に手招きをしてる

「え？丈くん、帰ったんちゃうかった……ん」

丈くんの後ろから現れた人影に思わずフリーズした

「久しぶり」

「じゅ、り？」

そこにいたのはついさっき、意味の分からへん電話をして来た樹

「な、なんで！？ここ大阪やで！？」

「知ってる。あれからなんの音沙汰もない薄情者にわざわざ会いに来たんだけど」

レッスン終わりとはいえ、まだ結構関ジュの子ら残ってるから、突然の樹の登場にザワついてる
いきなり樹って、絶対怖い

「いきなりなに考えてるん！来る前に連絡してよ！」

「したじゃん、さっき」

「遅いねん！！！」

ほんまになに考えてるんや

「家行こうかと思ったけど住所知らねぇし、マネージャーさんに連絡したらここ教えてくれたから来た」

「いや！マネージャーさんに連絡する前にまず俺にしてって！」

「A、お前また怖がられんで？」

樹に怒ってたら丈くんが耳打ちしてきた

そうや……まだちびっこちゃんたちおるんや……
あんま樹に対して怒ってるん見られたら、せっかく縮まり始めた距離がまた開いてしまう