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「怖いかな？俺のこと」
「や、そんな！全然！」
ぶんぶん首を振る斗亜
うーん……向こうでちっちゃい子と交流を持ってこんかったから、いまいちどうしたらいいか分からへんな
「自己紹介の時も言うたんやけどさ、あんま先輩とか後輩とか気にせんでいいから。普通に喋ってくれたら」
「や、そういう訳には……」
「まぁ、いきなり言われても無理か。ゆっくり慣れてくれればいいから」
「はい……」
先輩と2人で話すって緊張するん当たり前か
「斗亜はいつもひとりで来てるん？」
「や、同期の子らとかと来たりするんですけど、今日は本屋さん寄りたかったから」
「そっか、同期の子らと仲良いんや？」
「はい、良いです」
「俺も同期と仲良いで。一緒やな」
「そうなんですね。先輩の同期って…？」
「あ、東京におる、田中樹。分かる？」
「分かります。SixTONESさん」
「そうそう。SixTONESさん」
「寂しいですね…離れちゃって…」
「まぁ、うん。そやね」
あの日から未だに連絡さえとってないけどな
樹、まだ怒ってんのかな？
そもそも何に怒ってんのやろ？
「でも、関ジュの先輩らはみんな良い人ばっかりで、ほんまにお兄ちゃんみたいで。やから、絶対寂しくなくなると思います…騒がしいし…」
俺が寂しいと思って励ましてくれてるんかな？
「斗亜は良い子やね、ありがとう」
可愛すぎて思わず頭を撫でたら、斗亜の体がびくっと跳ねた
「わ、ごめん！」
「いや！ちょっとびっくりしちゃっただけなんで！すいません！」
「俺こそ気安かったね。ごめん」
「全然！！ほんまに嫌とかちゃうんです！！」
必死に弁解する斗亜になんか申し訳なくなる
「あの、ちゃんと話すん初めてで……その……緊張してて……」
「そやね。うん。大丈夫やで」
「Aくん…って、呼んでも大丈夫…ですか？」
「うん。大体、みんな下の名前にくん付けで呼ぶし」
「ジャニーズですもんね」
「そう。だから、女やけど後輩くんらはくん付けで呼ぶんよ」
「おもしろいですよね。ジャニーズならではって感じで」
「ほんまやなぁ。もうずっとそう呼ばれてるから違和感なくなったもんな」
ちょっとずつやけど、普通に話せるようになってきた
斗亜、がんばってくれてるなぁ
「斗亜の同期の子らみんな中学生くらいやっけ？當間くんが一番下で」
「はい。琉巧がひとつ下で中1になりますね。あとは佐野晶哉がふたつ上で高1です」
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作者名：Saya | 作成日時：2021年5月21日 12時
