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「おーい、落ち着いたかー？」
しばらくして、丈くんがやって来る
「誠也くん、大丈夫なん？」
「リチャに任せた。なんかぶつぶつ言うてたけど」
「丈くん、ごめんなさい！！」
「ほんっまに！だからほっとけ言うたやろ！」
丈くんに頭下げたら軽くチョップされた
「いたっ…！やって、あのままやったらずっと気になるし…」
「末澤も悪いけど、お前もわざわざ喧嘩売らんでええねん」
「はい……すいません」
「まぁまぁ。Aも反省しとるし、な？誠也に謝りたいねんて」
「謝るんはええけど……」
「そもそも、なんで誠也くん怒ってんの？やっぱりいきなり女の子入って来て戸惑ってるん？」
「まぁ、それはそうなんやろうけど、あとはあれちゃう？」
「なに？」
3人声が揃った
「A、お前身長いくつ？」
「え、身長？168やけど」
「あ、」
「あら、誠也より高いな」
「ん？それがどうしたん？」
大吾と康二くんはピンときとるっぽいけど…
「なるほどなぁ。関西の狂犬のプライドに傷が付いたんかぁ」
関西の狂犬ってなに？
康二くんの口から出たワードが気になる
「誠也くん、子供か！」
「え、なになに？」
大吾と康二くんを交互に見る
「要するに自分より背の高い女に見下されてるような気がしてるんやろ。歴も1年とはいえ先輩やし」
「は？」
丈くんの言葉に思わずぽかんとしてしまった
背の高さ？なにそれ！
「しょおもなっ！！そんなどうにもならんことで怒られても知らんやん！！しかも、見下してないし！！」
「まぁまぁまぁ、そうなんやけど！」
「あかん！やっぱり俺、悪くない！！」
「えー……謝る言うたやんかぁ」
康二くんの眉毛が困ったように下がった
「謝ったところでどうにもならんくない？身長なんかどうすることも出来へんし！」
「まぁ、縮む訳にはいかへんしなぁ」
うんうん、と大吾が頷く
「向こうが伸びたらええやん！！」
「そーれは……」
「無理ちゃう？」
康二くんと丈くんが顔見合わせてる
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作者名：Saya | 作成日時：2021年5月21日 12時
