第十八話 アダム=ムーンリット〜トラゲイ連続殺人事件、その顛末3〜 ページ21
「あなた…カイルじゃないわね。彼はとっくに死んだ。あなた…あなたは…だれ？」
エルルカが、『クロックワーカーズ・ドール』を携えている青年に話しかける。青年は、こう答えた。
「僕は…アダム。アダム・ムーンリットだ。」
エルルカはその言葉を、すんなりと信じることができた。死者の蘇生については、ヘンゼルとグレーテルの前例がある。彼も、『神の双子』と近いことをやってのけたのだろう。
「アダム…私と貴方は初対面ね。はじめまして。それはそうと、ここにいた緑髪の女…マルガリータは知らないかしら？」
状況がよく飲み込めないエルルカは、とりあえずフレンドリーに接してみることにした。万一のために、背後のグーミリアには、銃の準備をさせている。いつでも引き金を、引ける。
「『悠久の魔道師』、か…残念だが、僕には君と話をするつもりはない。ここで逃げさせてもらうよ。」
言い切ってアダムは、懐から素早く『スプーン』を取り出した。
「ッ！？」
マーロン・スプーン！？
何かするつもり？
エルルカは構えを取ったが、エルルカの呪文よりもアダムの焔の方がはやかった。
「強欲の悪魔よ。お前のその焔、借りるぞ。」
アダムの身体から、蒼い、蒼い焔が現れる。
その蒼焔はエルルカを。
グーミリアを。
アダムと『クロックワーカーズ・ドール』を。
そして、ブランケンハイム邸を。
全てを飲み込み、そして消えた。
第十九話 追跡劇〜トラゲイ連続殺人事件、その顛末4〜→←第十七話 トラゲイ、壊滅〜トラゲイ連続殺人事件、その顛末2〜
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雪兎(作者) - お久しぶりですー 私も勉強あってなかなか来れませんが頑張ります！お互いに受験など、頑張りましょう！ (2015年7月7日 14時) (
レス) id: d1230db64e (このIDを非表示/違反報告)
祀桜 - お久しぶりです。私もテストやら三者懇談やらで、かれこれ一か月ぶりに来ました。これからも更新頑張ってください！ (2015年7月3日 17時) (レス) id: e3d128c88a (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(作者) - 『文章を上手く書く方法』で検索したら、いいページが出てきました。これを参考に精進していきたいと思います！ (2015年7月2日 21時) (レス) id: d1230db64e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(作者) - それにしても、自分の表現力のなさに辟易としてしまいます…どうすれば上手く書けるでしょうか？ (2015年6月26日 21時) (レス) id: d1230db64e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(作者) - おお、お気に入りにしていただいた方が三人も…嬉しい限りです！ (2015年6月26日 21時) (レス) id: d1230db64e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪兎 | 作成日時：2014年12月26日 17時
