【実況者】その夢は醒めないままで【ky】 (ページ33)

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episode31. ページ33

お肉を焼きながら、まふまふさんにこれまでの経緯を説明したら、彼は不思議そうに言った。

「キヨがそんなことするなんて信じられない」

「なんだよそれ」

「だって基本的には我関せず、好きに燃えさせとけって感じじゃん？」

「あえて何も言わないんだよ」

まあ、下手に何か言って火に油を注ぐよりは全然いいと思う。思うけど。

「違うって言ってほしい時もありますよ、ファンは」

つい口にした言葉に、その場の全員が固まった。

また余計なこと言った、そう思った時にはもう遅く、あかねが私のフォローに入る。

「確かに、まふまふさんが女と撮られたら私だったら発狂してしまうかもしれないです」

「とられないよ！？多分だけど！」

「多分てなんですか」

「え？あ、いや、ぜったい！！！」

まふまふさんらしいな、と、勝手なイメージで思っていたら隣のキヨが手を重ねてきた。

「Aが心配するようなことは絶対しない。約束する」

そう言って、私のことを見つめるキヨは、真剣そのものだった。

「頑張ってね、ふたりとも」

まふまふさんの言ったそれの意味は、いまいちわからなかったけど、私は黙って頷いた。