声

4話 ページ5

Aside

？「A。君は1年後の今日。銃殺される。」



銃殺、、？


A『…詳しく、教えてください。』


？「言った通り、お前さんは1年後の今日、銃殺される。それは、誰が何をどうしようと変わらない。お前さんが家にいようと、どこかのショッピングモールにいようと、変わらない。」


どっちにしろ○ぬんだ私。

なんでこんなことになったんだろ、w


A『あの、それは誰かに言ったら駄目だとか、そういうことはあるんですか？』


？「ないよ。でも、お前さんがそれを言ったら、お前さんの周りの人はどうすると思う？」







どうするって…。









なーくんは、絶対に私を守ろうとしてくれる。その上にメンバーのことも沢山考え込んじゃうかもしれない。

ジェルくんには、毎日毎日気を遣わせてしまうかもしれない。
1年後、責任を感じさせすぎてしまったらどうする？

さとみくんは、皆のために笑って過ごしてくれると思うけど、必ず1番無理をする。

るぅとくんは、私がいなくなることを知ったら、考え込んでしまいそう。
曲作りに影響が出たら？

莉犬くんは、それを聞いた瞬間泣いてしまうかな。立場が逆だったら私は夜も眠れないかもしれない。

ころちゃんは、優しいから。その分夜に泣いたりしちゃうかもしれない。大きな負担をかけさせちゃうかもしれない。


？「そうじゃろ…？」


A『え…』



私が思ってることまでわかるの？
すごいなぁ、、w


？「お前さんがいなくなることを知ったら、後の1年間心の底から皆と笑えるか？」


？「お前さんは辛いかもしれない。でも今思い浮かんだ人達が、明日から、いや今日からかもしれない。ずっとずっと1年後まで悩み続けた方が、お前さんにとっては1番辛いことなのではないか…？」



そう言われればそうだ。


” 1年間 ”
長いようで短い1年間をできるだけ皆とは笑って過ごしたい。



A『皆には言いません。』



？「そうかそうか。それじゃあ」



A『あの！！！…最後に教えてください。』



？「なんだい？」



A『2週間も目が覚めてなくて、トラックには思いっきりひかれて、命に別状はないんですか。本当に。』



？「あぁ。ないよ。」



A『そうですか。ありがとうございました。』





私は深く頭をさげたとたん、視界が歪み、気を失った。

修正です(汗)→←3話

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