1話 ページ2
Aside
ん……?
朝だよ朝だよと鬱陶しいくらいに眩しい光が、カーテンの隙間から差し込む。
時計を確認すると、まだ目覚ましに設定した時間とは、1時間ほど早い。
今日…なんかあったっけ?
私は、なにか楽しい行事がない限り、こんなに早くは起きないのだ。
起きたばかりでまわらない頭をまわす。
…ん………?
あ、
進学…!!!
今日から2年生!!クラス替え!!!
A『よっしゃああ!今日はいつもより早めに出るぞおお!!』
母「A?!朝早いのは珍しいけどうるさいわよ!!??もう起きてるなら降りてきなさい!!」
いやうるさいのはお母さんもだと((((お母さん「わかったー??!!」
A『心の底から承知いたしました!!』
朝ごはんを口の中に急いでかきこみ、アイロンがけされてある、いつもより綺麗な制服を着て鏡の前に立つ。
A『やっぱり顔だけはいつも通りなんだな。』
そんなこんなで、いってきますと家を出る。
上機嫌のまま、いつもの道を鼻歌でも歌って歩く。
そういえば、今日は一緒に行こうってころちゃんたちが言ってたな。
ころちゃん達、というのは、幼馴染でもあり。すとぷりという6人の歌い手グループの中の一人だ。
そのまま横断歩道の近くまで歩いていく。
莉犬「あ!!!A!!きたきた!」
ころん「おそいんだけどーww」
さとみ「お前朝寝坊してただろw」
人のこと言えない人いるし、先越されるし。
どんだけ早いんだよ。家からここらへんまで、私よりも遠いじゃないか。
A『早すぎww』
そういって、ピカッと赤から青に変わる信号を見て、幼馴染の元へ走った。
その瞬間。
私のすぐ側で、ドンッと鈍い音がした。
あれ、体、すっごい痛い。
バタッ
目の先には、真っ赤な鮮血が流れていて。
あぁ。私ひかれたんだ。
最後に聞こえたのは、どこか聞き覚えのある、6人の声だった。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:和 | 作成日時:2019年3月19日 21時