俺、父親になります！ (ページ32)

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堀夏 side.

堀夏「この部屋空いてるから好きに使って」

「や、あの！帰ります⋯」

堀夏「どうせそこらのホテルに泊まるんでしょ
だめだよ。何かあったら俺が夏輝くんに殺されるから」

あの人Aちゃんのことに関しては
ほんと笑えないくらい怖いんだからね

堀夏「とりあえず何があったのか教えて
もしかしたらなにか力になれるかもしんないし」

まあ俺の予想だとあの受付のいけ好かない女だろうな

ぽつり、ぽつりと話し出すAちゃん。

堀夏「個人的な付き合いって⋯、
いやそれはないよ。絶対ないから」

「⋯⋯そう、ですかね」

あんなAちゃんにゾッコンなのに？
そもそも夏輝くんのタイプじゃないしあの女

堀夏「Aちゃんは夏輝くんのこと疑ってるの？」

「⋯⋯⋯⋯⋯疑ってはないんです
はあ、ごめんなさい⋯⋯⋯⋯⋯
なんか好きすぎて不安っていうか」

好きすぎて不安って可愛いかよ⋯⋯⋯⋯
夏輝くんがベタ惚れなのもわかる気がする

堀夏「とりあえずこの件は俺に任せてよ
Aちゃんはこの家好きに使っていいよ
あ、音信不通とかになったらソッコー
夏輝くんに今のこと全部バラすからね」

「⋯⋯⋯⋯⋯容赦ないね」

堀夏「この家では俺の言うことは絶対だよ」

「⋯⋯⋯⋯⋯ジャイアン？」

堀夏「なんか言った？」

「⋯⋯⋯⋯⋯不束者ですがよろしくお願いします」

はー、ほんとおもろいなAちゃん。笑